世界選手権ロードは9月26日に男子U23ロードレースが行われ、スベンエリク・ビストレム(ノルウェー)がライバルを振り切って優勝した。同選手は10月25日にさいたま新都心で開催されるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムにも参加する。
2つの上り坂を含む周回コースを10周する男子U23のレース、ビストレムは最後の上り坂で完璧なタイミングでアタックを決め、そのまま単独で逃げ切った。
ノルウェーからはクリストファー・スキエルピングが3位、ソンドルホルスト・エンガーが5位に入り、先日引退したノルウェーの元世界王者トル・フースホフトの後継者が順調に育っていることを証明した。7秒差の集団先頭の2位には、オーストラリアのカレブ・イーワンが入った。
チームメイトやスタッフと喜びを分かち合ったビストレムは「信じられない気分だよ。ずっと調子はよかったから、力まずに走っていたし、終盤に向けて脚をセーブしていた。そして、いいタイミングでいいアタックを仕掛けたんだ。最後の上り坂に全力を注ぎこみ、全開で走った。誰もついてこれなかったし、下りも超高速で走り続けたんだ」とレースを振り返った。
ビストレムは、来季カチューシャでプロ入りし、男子エリートロードの優勝候補でもある同じノルウェーのアレクサンドル・クリツォフのチームメイトとなることが決まっている。
また、2017年はノルウェーのベルゲンでロード世界選手権が開催されることが前日発表されたが、ビストレムは「今はノルウェーにとって本当にいい時期だと思う。優秀なプロ選手もいるし、彼らがメダル争いできることを世界に証明するのを願っている。ベルゲンは僕の家からそんなに遠くないから、特別なレースになるだろうね。(世界選手権を)楽しみにしている」と、母国の自転車界の盛り上がりについて語った。
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