
ドジャースの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、本拠地でのツインズ戦に「2番DH」で先発出場し、第1打席で37号ソロを放った。これで5試合連続本塁打となり、自身が持つ日本選手最長記録を更新し、球団記録にも並んだ。メジャー全体での最長記録は8試合連続で、大谷は25日(同26日)からスタートする敵地レッドソックス戦で、その記録に挑むことになる。
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■広角に打ち分け「とてもいい状態」
大谷は初回1死の第1打席、相手先発クリス・パダック投手の緩いカーブを完璧に捉えた。打球は速度110.3マイル(約177.5キロ)、飛距離441フィート(約134.4メートル)を記録し、中堅席へ着弾。打った瞬間にフェンスオーバーを確信する豪快な一発だった。
本塁打ランキングで再びリーグ単独トップに立った大谷について、デーブ・ロバーツ監督は「彼は5試合連続で本塁打を打っており、本当に見事だ。引き続きセンター中心に広角に打ち分けているし、変化球も速球も捉えている。とてもいい状態にあるね」と称賛した。
5戦連発は球団記録で、マックス・マンシー内野手ら5人が達成している。次に大谷が挑むのはメジャー記録となる8戦連発で、これまでデール・ロング(1956年)、ドン・マッティングリー(87年)、ケン・グリフィーJr.(93年)の3人がマークしている。
「オオタニは最長記録に並ぶことができるか」と問われたロバーツ監督は、「う~ん、その答えは分からないね。ただ、彼がこの1週間で見せているようなアプローチを維持できれば、(左翼フェンスの)グリーンモンスターまでは非常に距離が近いので、打球がフライになれば本塁打になる可能性は高い。ボストンに行っても現在のアプローチを続けることが大事になる」とし、逆方向への意識が記録達成のカギになると説明した。
■大谷自身は「打球方向関係ない」
レッドソックス本拠地のフェンウェイパークは、左翼310フィート(約94.5メートル)と狭い。しかし、その代わりにそびえ立つのが、高さ37.2フィート(約11.3メートル)の威容を誇る左翼フェンス「グリーンモンスター」。大谷の5試合連続アーチは、5本ともすべて中堅から左方向への打球となっており、8戦連発を果たすにはこのフェンウェイパーク名物を攻略する必要がありそうだ。
もっとも大谷自身は試合後、NHKのインタビューに応じ、「打球方向はあまり関係ないというか、いい角度で(打球が)上がれば引っ張っても流してもあまり関係ないと思うので、気にせずに自分の打ちたい球をしっかりスイングすることを考えていきたい」と話し、逆方向への意識を特に強くしているわけではないと説明した。
8戦連発という偉業達成なるか。25日(同26日)からスタートするボストンでの3連戦に注目が集まっている。
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