パドレスのダルビッシュ有投手が23日（日本時間24日）、米アリゾナ州ピオリアのキャンプでライブBP（実戦形式の打撃練習）に登板し、32球を投げた。練習後には「3月に韓国で行われるドジャースとの開幕シリーズに間に合うように調整する」と話し、大谷翔平投手、山本由伸投手との対戦に意欲を見せた。MLB公式サイトなどが伝えている。
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■ライブBPで納得の投球「ポジティブに捉えている」
今キャンプ3度目のライブBPに登板したダルビッシュ。MLB公式サイトは投球内容について、立ち上がりに長打と四球を与えたが、その後、複数の三振を奪って立ち直ったと伝えた。
32球でマウンドを降りたダルビッシュは「序盤は思うように投げ切れなかった。ただ、徐々に調子も上がってきて、しっかり投げられるようになったのでポジティブに捉えている」と話し、球数は予定よりオーバーしたという。
さらに「現在の目標は韓国で行われる開幕までに準備を整えること」と語り、照準を3月20日から始まるドジャースとの開幕2連戦に合わせていると明かした。
■指揮官も信頼「ユウが準備できると自信を持っている」
この日、当初はドジャースとのオープン戦に登板予定だったが変更された。マイク・シルト監督は回避した理由について「深い意味はない」と断った上で、「ライブBPに投げた理由は主に2つ。（球団施設という）管理された環境でコンディションを整えること。もう1つは、彼は最高レベルで戦うために何が必要であるか知っているということ」と話し、オープン戦よりライブBPを選択したダルビッシュの意向を支持。その上で「私はユウが準備できると完全に自信を持っている」と全幅の信頼を寄せた。
この日はダルビッシュの子供2人が駆け付け、観覧席で練習を見学。「彼ら（子供たち）は何が起こっているか理解できる年齢に達している。だから、彼らがここに来て、マウンドで頑張っている私の姿を見てくれることに、ある程度の満足感がある」と話した。さらに「彼らは韓国に同行するの？」と問われると、首を振って「子供が多すぎる（7人）」と笑ったという。
韓国での開幕シリーズに向けては、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が山本の登板をすでに明言。パドレスはダルビッシュとジョー・マスグローブ投手の先発が有力視されている。ダルビッシュと山本の投げ合いが現実味を帯びてきた。
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文●SPREAD編集部
