シミュレーションも技術、見極めや判断が必要…野村弘樹フェアプレー考 #3 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

シミュレーションも技術、見極めや判断が必要…野村弘樹フェアプレー考 #3

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國學院大學久我山中学高等学校(高校2年生)の生徒たちと元プロ野球選手・野村弘樹氏で行われた「フェアプレイスクール」(2月24日)
  • 國學院大學久我山中学高等学校(高校2年生)の生徒たちと元プロ野球選手・野村弘樹氏で行われた「フェアプレイスクール」(2月24日)
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プロ野球で活躍した元横浜ベイスターズの野村弘樹氏が、東京・国学院久我山高校で生徒たちとフェアプレーについて討論。サッカー部所属生徒が想う「フェアプレーとシミュレーション」について、野村氏は"技術"と"人生"というワードで伝え返した。

同校サッカー部に所属する2年生の生徒は、「フェアプレーとファウル」についての想いをこう語った。

「僕のチームは、試合が終わってみんなが気持よく終われることを目指している。『美しく勝て』がスローガン。この美しく勝つこととフェアプレーはイコール。清々しく終われないと勝ったことにならない。見ている人もつまらない。プロの試合でも、ファールが多い試合は見ていて面白くない」

「そういう想いを抱くなか、驚くようなプレーがあった。相手の足がかかってないのにファウルをとったチームがあって、シミュレーションが成功してラッキーと思っていたはずが、ペナルティーキックをわざと外すというシーンがあった。矛盾するようだけど、きれいなプレーだけでは勝てない。フェアとアンフェアは紙一重」

こうした想いを聞いた野村氏は、「これは難しい。オレだったら(本気でゴールを狙って)蹴ってたかも」と自分の気持ちを伝えたうえで、「それも技術」と持論を述べた。

「サッカーって、(ペナルティーエリア)枠のなかでわざと転んだりして、ファイルを取るプレーもある。ファウルを取る、取らせるのも"技術"じゃないかとも思う。見せかけるのもズルいけど、その選手の優れた技術だと思うし、うまくやれば得点につながる」

日本サッカー協会のサッカー競技規則には、フェアプレーについてこう記されいてる。

「日本サッカー協会はJリーグと共に、フェアプレーの原点となる『リスペクト(大切に思うこと)』を推進している。サッカー競技規則は、審判員や審判指導者のみならず、競技者、加盟チームの役員などサッカーに関わるすべての人たちにとって必要不可欠なものであり、大切に思い、遵守していくもの(リスペクト)である」

この"リスペクト"に通ずる想いで、野村氏は生徒たちに「自分だけがよければいいと思わないで、日ごろの生活にもいかしてほしい。フェアプレーという言葉は、精神的なもの、考え方だったりもする。フェアかアンフェアか、人生においてもフェアプレイであってほしい。社会人になれば、そこにはさまざまなルールがある。つねに見極めや判断が要る。僕たちは、いつもフェアプレイな精神で取り組んでいきたい」と語りかけていた。
《大野雅人》

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