山下泰裕・松井秀喜の伝説シーンはアンフェア?…野村弘樹フェアプレー考 #2 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

山下泰裕・松井秀喜の伝説シーンはアンフェア?…野村弘樹フェアプレー考 #2

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國學院大學久我山中学高等学校(高校2年生)の生徒たちと元プロ野球選手・野村弘樹氏で行われた「フェアプレイスクール」(2016年2月24日)
  • 國學院大學久我山中学高等学校(高校2年生)の生徒たちと元プロ野球選手・野村弘樹氏で行われた「フェアプレイスクール」(2016年2月24日)
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1998年の横浜ベイスターズ日本一に貢献した元プロ野球選手の野村弘樹氏が、国学院久我山高校で生徒たちとフェアプレーについて討論。ロサンゼルス五輪の柔道・山下泰裕氏や、松井秀喜氏の甲子園での"伝説シーン"を例に、フェアプレーについて語り合った。

1984年のロサンゼルス五輪・柔道無差別級決勝で、右足を負傷した山下氏。対するモハメド・ラシュワン選手はあえて右足を狙わず戦ったことが、フェアプレーと称えられている。このシーンについて野村氏は「相手の気持、山下さんの気持ち、それぞれで感じるものがある人、手を上げて」と投げかけた。

生徒からは「相手選手の気持ちとしては、仮に右足を狙って勝っていたら、『弱点をついて勝てた』といわれ続けるかもしれない」「相手が右足を狙わないということが"相手の弱点"。狙われると思い防御されると判断したんじゃないか。そう思うとフェアかも」といった声が上がった。

これに対して野村氏は、「右足を狙って勝ったとしても、満足感は得られないという一面もあるかも」「本人の気持ちの問題。精神的なものもある。ケガしている人間に対し、当然、そこを狙う技もあるだろう。逆に、とことん右足をかけながら優勝したとしたら、わざと狙ったのか、そもそも自分の"技"として狙ったのか…。このあたりは当の本人にしかわからないこと」と返していた。

また、1992年の夏の甲子園大会で松井秀喜氏(星稜→巨人→ヤンキース→エンゼルス→アスレチックス→レイズ)が5打席連続敬遠を受けたことについて、フェアかアンフェアかの議論が続いた。

「ルール上はまったく問題ない。これは野球における"作戦"のひとつ。プレーに対して、敬遠した側(明徳義塾)、敬遠された側(星稜)、松井、それぞれどう思うか」(野村氏)

「作戦なんで、いいかなと思う。松井選手以外の人が点を取ればいいから。フェアプレーだと思う。敬遠して負けたら悔やむと思うので、自分は勝負したい」(バスケ部所属男子)

「ピッチャーとしての本質は、勝負したいんだよ。でもピッチャーの気持ちを抜きにしての作戦。そのとき君だったらどう思う?」(野村氏)

「一打席でもいいから、自分は勝負したい。悔いが残る」(生徒)

「勝つことを優先したいから敬遠したい。負けてしまったら、これまで支えてくれた人になんていえばいいか…。僕は勝つために敬遠したい」(サッカー部所属男子)

「自己犠牲ってことだよね。松井からみれば、ホームラン打って勝ちにつなげたいところだろう。でも敬遠は、自分の力が認められているということでもある」(野村氏)

こうした対話のあと、野村氏は松井氏の"姿勢"がフェアプレーだと生徒に伝えた。

「松井は5打席とも、バットをしっかりと構えていた。その姿勢こそがフェアプレーだと思う。態度を変えず、じっとしていたのはすばらしい。オレが打席に出てたら、きっと顔に出てたかもしれない。悔しいだろうけど、真摯に徹していた。そこもフェアプレーだと思ったね」
《大野雅人》

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