ドジャースの大谷翔平投手は28日（日本時間29日）、本拠地でのカージナルス戦に「2番DH」で先発出場。3打数2安打1四球と、韓国での開幕戦以来となる、2試合ぶりのマルチ安打を記録しチームの勝利に貢献した。
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■騒動後も変わらない「チーム・オオタニ」の存在
元通訳の水原一平氏の違法賭博スキャンダルもあり、韓国での開幕シリーズからひと際注目を集めていた大谷。
本拠地デビュー戦でのファンの反応にも注目が集まっていたが、試合前の選手紹介では集まったファンから地鳴りのような大歓声を受けるなど大歓迎を受けた。
現地メディア『ジ・アスレチック』は「ショウヘイ・オオタニにとっての波乱万丈な一週間は終わり、ドジャースファンからは歓声しかなかった」と題した記事を掲載。
本拠地デビュー戦では「オオタニは歓声だけを聞いた」とし、「これは、ドジャースのファン層がそのスター（大谷）と彼を巻き込んだスキャンダルをどのように見ているかを象徴している」「最初の一歩がぎこちなくても続報があるまで、彼らはチーム・オオタニだ」と、違法賭博騒動で“黒”でない限りは、ドジャースファンは大谷を応援していくと報じた。
この記事では現地のファンにインタビューも行い、あるファンは「彼が野球に賭けていたことが判明したら、彼は去らなければならない。それまでは、私は彼を応援するつもりだ」と回答したという。
ほかのファンは「私は彼が事件に関与していないことを心から願っています」と語り、その息子は「彼はこの状況で最善を尽くしたと思う。今何が起こっているのかを見て、彼にプレーをさせてほしい。彼がそう（賭博）したことが判明した場合、彼は出場停止処分を受け、さらなる処分を受けるべきだ」と持論を述べたそう。
さらに、ドジャースの年間チケットを長年保有しているというファンは、違法賭博スキャンダルで「気が散ってしまった」としつつも、「他の選手やチームへの影響がどれだけあるかは不明だ」とした。また、「我々はワールドシリーズが2024年に本拠地で開催されることを期待しているが、それはオオタニとドジャーチームの残りの選手にかかっている」と球団と大谷の活躍への期待を語っていたという。
記事によると、チケット交換・再販会社『StubHub』はメジャーリーグ全体の売り上げが昨年と比較し60％以上増加したと報告。その多くは、12月9日（同10日）の大谷とドジャースの契約後の「大規模な需要」によるものだと指摘した。ドジャースは経済的な需要で昨年8位だったが、今年はヤンキースの座を奪い、全球団でもっとも需要のあるチームとなった。
さらに『StubHub』は、ドジャースはチケットの平均価格も全球団でもっとも高いとし、この日のドジャース対カージナルスの開幕戦を「もっとも人気のある開幕日チケット」に挙げたという。
違法賭博騒動のなか、米国でのシーズン開幕を迎えた大谷。ファンからの期待に応え、ワールドシリーズ進出に貢献することはできるか、大谷の活躍に注目が集まっている。
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（A.Kudo／SPREAD編集部）
