東京オリンピック、新エンブレムの指針発表…応募要件は「可能な限り広く」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

東京オリンピック、新エンブレムの指針発表…応募要件は「可能な限り広く」

イベント スポーツ
東京都庁とその周辺(c)Getty Images
  • 東京都庁とその周辺(c)Getty Images
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、新たな大会エンブレムの応募要件や審査方法の指針を発表した。

組織委員会は2015年9月1日に、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会のエンブレムを取り下げたが、遅くとも2016年夏のリオ大会には新たなエンブレムが必要となる。そこで、新エンブレム決定に携わる「エンブレム委員会(仮称)」を立ち上げるための準備会を編成し、議論を行った。

準備会では、「エンブレムの基本的なコンセプトの検討」「コンセプトをシンプルでわかりやすく表現し、応募要項に明記していく」「エンブレムに求められる機能について改めて議論を行い、応募プロセス・選考プロセスの指針とする」ことを踏まえるべきポイントとして決定した。

応募要件は、「受賞歴のあるデザイナーだけでなく、可能な限り広く参加できる仕組みを用意」「商標権や著作権など法的な責任を伴う観点から、年齢条件に一定の制約を設ける」などをポイントとして挙げた。しかし、年齢要件については、すべての年齢層からの応募を受けるという考え方もあるとしている。

審査方法に関しては、「秘匿性は必要だが、できる限り、説明や情報発信を行う必要がある」「国民の意見をエンブレム選考過程に反映させることで、透明性の向上を図ることができ、参加意識が高まるため、審査の過程で国民が何らかの形で参加できるように検討する」などを挙げた。

さらに、「エンブレム委員会(仮称)と組織委員会事務局の役割、審査の過程をあらかじめ明示し、特にデザイン調整(修正)については手続きを明記する」「選考過程でのネット対応を専門的な観点から検討する」などをポイントとして決定している。

また準備会では、エンブレム委員会(仮称)の委員として、デザイン関係者に加え、芸術、法曹、経済、IT、スポーツ、メディアなど、さまざまな分野からなる候補を選出した。
《美坂柚木》

編集部おすすめの記事

page top