---:世界大会は1年に何戦あるのですか?
阿部:世界大会は年に1回なんですけど。でも、ヨーロッパの大会に出たくて。ヨーロッパがやっぱりすごく盛んなので。世界大会は各国1チームしか出れない大会なんですけど、世界大会じゃなくて、ヨーロッパのユーロカップとかっていう大会は、チェコとかスロバキアとか強い国がもう何チームも出てくるので、実際、ユーロカップのほうがレベルが高いんですよ、世界大会よりも。そっちのユーロカップの方に、何戦か出たいなっていうのはあるんですけど。でも、今のところそこまで手が回ってないというか。世界大会だけで、いっぱいいっぱいみたいな。
もうシーズンに入るとヨーロッパのいろんな各地で、もう毎週のようにやってるんですよ。だから転戦しようと思ったら、もう1カ月居ると4戦、5戦とか全然転戦できるんですけど。
---:ヨーロッパは地元でやってるから、そこに人が集まる。
阿部:そうですね。
---:日本から行くとキツいですよね。そういうムーブメントを日本にも持ってこないと、そういう競技を何回もやることがないわけですよね。
阿部:そうですね。もともとチーム数もそんなに無いっていうのがあるんですけどね。
---:コースとしてはいっぱいありそうですけどね。
阿部:できるところは、そうですね。いっぱいあります。日本でも。
---:日本だと川幅が狭いですか? コースはできそうですか?
阿部:コースとしては全然。はい、できると思います。
---:一般の人がやろうと思ったら、結構できる場所はありそうですか?
阿部:東京とかでもありますね。奥多摩のほうでやってたりとか、あとは埼玉のほうでも、できる場所がありますね。

---:これからどういった目標を持って活動していきたいですか?
阿部:実は世界大会が終わって、まだ続けるかどうするか迷ってるメンバーが居るので、チームとしてどうするかっていうのは、はっきり決まってはないんですけど。でも、私は今後も続けるんですけど。私の希望になるんですけどいいですかね? 私の希望としては、もちろん世界一を目指し続けていきたいです。
---:家庭を持っているメンバーもいるのですか?
阿部:はい。やるって決めたら、多分そこに全然向かっていけると思うんですけど。やっぱり、その仕事と競技の両立がなかなか大変だったりとか。そうですね。そういうのもあって、悩んでるメンバーも居ますね。
---:世界一、トップ狙うとなると、普段の生活も犠牲になる部分が出てくるのでしょうか。普通の仕事している人だと。
阿部:そうですね。今のところ課題です。
---:他のメンバーを何か集めて、世界大会に参加するという方法は特には考えてない?
阿部:もうメンバーが足りなかったら、集めますね。6人制の大会は、集めないといけないんですけど。
---:全国から、どこでもいいと?
阿部:そうですね。でも、毎日練習したいので、徳島に移り住んで来てもらえるのが一番いいんです。ただプロチームじゃないので…、私も生活はちょっと保証できないから、仕事はやっぱり自分で見つけてもらわないといけなくなるんですけど。それでもだいぶ今は、応援してもらえるようになってるんですけどね。前はもっと大変だったんですよ。200万集まるようになって、だいぶ少しはよくなってきてて。
---:大会自体に賞金が出ないんですか?
阿部:はい、出ないんです。だから、働いた給料を全部つぎ込んで。ですからまだプロとは名乗れないと思います。でも、本当にいつかプロって名乗りたいたいですね。
阿部選手を応援する!