【選抜甲子園15】雨中の激闘制し、ついにベスト4が出揃う…大会9日目結果 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【選抜甲子園15】雨中の激闘制し、ついにベスト4が出揃う…大会9日目結果

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【選抜甲子園15】雨中の激闘制し、ついにベスト4が出揃う…大会9日目結果
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選抜高校野球は3月29日、今大会はじめて激しい雨が降る中で行われ、準決勝に進む4校が決まった。雨中の激闘は、いずれも両チーム譲らないものとなった。

第1試合:大阪桐蔭(大阪)5-3常総学院(茨城)

夏春連覇を狙う大阪桐蔭と常総学院の試合は、終盤の逆転で大阪桐蔭が勝ち上がった。

常総学院は一回の表。1番・宇草孔基が初球をとらえバックスクリーンへの先頭打者ホームラン。まだサイレンも鳴り止まぬ中で先制点を奪った。

大阪桐蔭も三回に1点を返し追いつくが、直後の四回2アウト満塁から9番・荒祐広の2点タイムリーヒットで勝ち越し。再び突き放した。

夏春連覇に向け負けられない大阪桐蔭は五回に1点を返し、1点差の七回裏、8番・吉沢一翔のタイムリーヒットで同点、9番・田中誠也の打球を相手ショートが後逸する間に逆転に成功する。

大阪桐蔭は八回にも1点を追加し、ピッチャー田中誠也が六回以降は常総学院打線を1安打に抑えるピッチング。王者の底力を見せた。

第2試合:静岡(静岡)3-4敦賀気比(福井)

強打の静岡と大会屈指の好投手、敦賀気比の平沼翔太との対戦は、雨に濡れたグラウンドでの難しい試合となった。

試合は敦賀気比が序盤に3点を奪いリードして進める。それまでヒット1本に抑えられていた静岡打線は、五回に反撃を開始。先頭の5番・安本竜二がレフト前ヒットと盗塁を決め、ノーアウト二塁のチャンス。6番・平野英丸はフォアボールで歩いた。

守備でビッグプレーを演じた7番・広瀬舜は送りバント。これがピッチャーとファーストの間に転がり、守備が乱れた間に一塁を駆け抜け内野安打とする。

1アウト満塁で9番・三瓶慎也がスクイズを成功させ、静岡が1点返した。1番・鈴木将平の打球はセンターが落球。二者が還り同点に追いつく。

両チーム一歩も譲らないまま回は九回裏まで進む。ここを守り切って延長戦に望みをつなぎたい静岡だったが、敦賀気比はフォアボールで2アウト一塁、二塁のチャンスを作る。最後は3番・林中勇輝がレフトへのサヨナラタイムリーを放ち、粘る静岡を振り切った。

第3試合:浦和学院(埼玉)5-0県岐阜商(岐阜)

2013年優勝校・浦和学院が、県岐阜商のエース高橋純平を終盤に攻略し、ベスト4に勝ち進んだ。

150キロ右腕・高橋の前に六回まで散発の4安打に抑えられ、ホームが遠かった浦和学院。だが七回裏に5番・幸喜勇諮がセンター前ヒットで出塁したのを皮切りに、3連打で一気に先制点を奪う。その後も犠牲フライと、1番・諏訪賢吉のこの回4本目となるヒットで3点リードした。

八回にも浦和学院は連打で2点を追加し5-0。七回、八回だけで7安打を集中させる。

対する県岐阜商は六回までノーヒット。七回に先頭の4番・山田陽太がチーム初ヒットを放つが点には結びつかず。八回、九回もヒットは出るが点を奪うまでには至らなかった。

浦和学院の江口奨理は9回を投げ4安打無失点7奪三振、四死球3で完封。準決勝に駒を進めた。

第4試合:東海大四(北海道)1-0健大高崎(群馬)

準決勝を見据えエース温存したチーム同士の対戦になったが、ともに2番手の投手が自分の持ち味を活かし、試合は1点を争う投手戦になった。

健大高崎は序盤からヒットでランナーを出し、最大の武器である積極的な走塁、機動力で好機を作り出そうとする。だが東海大四は堅い守備で健大高崎の走塁を封じ込めた。

ひとつでも先の塁を狙おうと果敢にタッチアップ仕掛ける相手に対し、外野手が好返球で刺す。キャッチャー小川孝平も強肩を見せ、走りづらい空気を作り出した。

東海大四は五回表1アウト二塁から、代打・吉田祐真がタイムリーヒットを放ち1点先制。そして裏の攻撃からはマウンドにエース大沢志意也が上がった。大沢は5回を3安打無失点に抑え、味方が奪った1点を守り抜く。

健大高崎も六回から背番号1を着けた川井智也にマウンドを託した。川井は期待に応え東海大四打線を4回2安打に抑え、味方の反撃を待ったが大沢の前に点が入らなかった。

東海大四は選抜で初のベスト4進出。北海道勢としても1993年の駒大岩見沢以来、22年ぶり3校目の記録だ。

3月31日の対戦カード

大阪桐蔭(大阪)-敦賀気比(福井)
浦和学院(埼玉)-東海大四(北海道)
《岩藤健》

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