【選抜甲子園15】投手の好投が光った接戦続きの3試合…大会4日目結果 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【選抜甲子園15】投手の好投が光った接戦続きの3試合…大会4日目結果

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【選抜甲子園15】投手の好投が光った接戦続きの3試合…大会4日目結果
  • 【選抜甲子園15】投手の好投が光った接戦続きの3試合…大会4日目結果
春の選抜高校野球は大会4日目、3月24日も阪神甲子園球場で3試合が行われた。ここまで大差のつく試合が多かった今大会、だが4日目は一転して接戦が続いた。

■第1試合:英明(香川)1-4大曲工(秋田)

初出場の大曲工が終盤の逆転で選抜初勝利を果たした。

試合は一回表に英明が二塁打で出塁した3番・森山海暉を、4番・湊亮将がタイムリーヒットで返し先制する。その後は0行進が続き再び試合が動いたのは六回裏、大曲工の攻撃だった。

先頭の8番・堀江丈がレフト前ヒットで出塁すると、9番・鈴木平が送って1アウト二塁。このチャンスに1番・佐々木駿一がレフトへヒットを打ち、大曲工が追いつく。2番・赤川駿の送りバントは失敗するも、3番・中野星夜、4番・武田龍成の連続ヒットで1点追加し、この回一気に逆転した。

試合を引っ繰り返され終盤の攻防に入った英明。なんとか追いつきたいところだが、援護点をもらった大曲工業の武田は七回表をヒット1本打たれはしたが無失点で切り抜ける。

裏の攻撃で再び大曲工がチャンスを作る。2アウト走者なしから8番・堀江の打球はサードゴロ。しかし送球が乱れた間に出塁する。9番・鈴木がレフト前ヒットを打ち、守備の乱れをついて二塁まで走る。2アウトながら二塁、三塁として1番・佐々木がカウント2-0からレフト前ヒット。ランナー2人還って4-1とリードを広げた。

投げては武田が9回5安打1失点5奪三振、四死球2で完投した。

■県岐阜商(岐阜)4-1松商学園(長野)

プロ注目のエース高橋純平をマウンドに送り出した県岐阜商。その高橋は初回から球場をどよめかせる。松商学園の1番・百瀬雅也に投じたボールは、今大会最速の150キロ。まだ春先ということもあり、ここまでスピードがそれほど出ていなかった大会で、いきなり大台を叩き出す。

だが、これで力みが生まれたという高橋は、1点先制してもらった直後の二回裏にヒットとエラーで1アウト一塁、三塁のピンチを迎え、松商学園7番・酒井俊樹にスクイズを決められる。

高橋はストレートで押すピッチングをやめ、三回からは変化球を多めに使い、緩急で凡打の山を築く。松商学園は四回以降6イニング連続3者凡退だった。

攻撃では四回表に2アウトから7番・大野陸希がライト前ヒット。8番・高橋純平も続き、連打で2アウト一塁、二塁とした。9番・坂下令穏に対しキャッチャーは外へ構えたが、高く浮いたスライダーが中に入り、快音を残しボールはレフトスタンドに飛び込んだ。大会第4号3ランホームランで県岐阜商が4-1とリード。これが決勝点となり初戦を突破した。

高橋は9回を投げ2安打1失点11奪三振、四死球1で完投した。

■第3試合:近江(滋賀)2-0九産大九州(福岡)

近江は昨夏の甲子園で完封経験あるエース、小川良憲が躍動する。ランナーは出すものの、巧みなピッチングと落ち着いたマウンドさばきで点は与えず、一回裏に味方が取った1点を守り続ける。

エースの力投に応えたい打線は五回。内野ゴロの送球が乱れた間に7番・日比涼介が二塁を陥れる。8番・仲矢惇平の打席でキャッチャーがパスボール。労せずしてランナー三塁に進むと、仲矢が高目のストレートを叩きライト前へのタイムリーヒットを放つ。

追加点をもらった小川はその後も九産大九州打線を沈黙させ、五回以降は8番・神野隼人のスリーベースヒット1本に抑えた。

9回を投げ4安打無失点4奪三振、四死球3の小川。甲子園で2季連続完封を達成した。

■3月25日の対戦カード

糸満(沖縄)-天理(奈良)
宇部鴻城(山口)-健大高崎(群馬)
二松学舎大付(東京)-松山東(愛媛)
《岩藤健》

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