ツアー・ダウンアンダーをきっかけに人集め…地域総出で森林火災の被災サポート | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ツアー・ダウンアンダーをきっかけに人集め…地域総出で森林火災の被災サポート

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2015年明けすぐの森林火災は、南オーストラリア州でも歴史に残るほどの大火災となった。その火災で大きな被害が出た地域では募金活動が現在でも活発に行われている。

2015年夏がスタートして比較的過ごしやすい毎日だったのだが、年明けすぐにセ氏42-3度まで上昇。自然発火し、その後火は風の影響で瞬く間に広がった。一週間近く、火災は飛び火しながら燃えた。普段は木々が生い茂るマウント・ロフティー連峰他は、12,500ヘクタールが全焼。40軒近くの民家が被害にあった。

こうした状況をサポートしようと、募金活動がスタート。今回の火災では、ツアー・ダウンアンダーのコースも含まれていたことから、レース開催中は、地域でホットドックを販売して募金活動を行っていた。その後もアデレード市内各所で募金を募るようになった。

ツアー・ダウンアンダー終了後、被災した地域では募金活動のためにイベントを開催。日本の夏祭りのように子供向けのゲームコーナーや、ミニコンサートなどが中心となっている。この場所は、アデレード市内から40kmほど離れているために市内からの客は少ないようだったが、近くの地域からの家族連れなどで一日賑わった。

CFS(County Fire Service)は、火災の大きさを写真で展示したり、消防車を出動させ子供たちに触れ合う機会を提供した。しかし、このイベントの日もかなり暑く、近くでは草が燃えたとの通報があった。そのため消防車は一時展示を中止、それまで地域の人たちと交わっていたイベントも中断し、現場に向かうことになった。2時間ほどで消火活動を終えた消防隊員は、再び笑顔で子供たちとの時間を過ごしていた。

わずかの入場料と、飲食店での販売代金はすべて募金として地域に贈られる。募金もさることながら、人と人との交流場となったようである。

動画は、森林火災のあった今現在。以前は緑の多い森として有名な場所である。
《Photographer Asami SAKURA》

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