NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザの2015年チーム体制が発表 日本人選手は山本、黒枝、石橋の3人 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザの2015年チーム体制が発表 日本人選手は山本、黒枝、石橋の3人

スポーツ 短信
ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザの山本元喜(ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム14)
  • ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザの山本元喜(ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム14)
  • ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ(ジャパンカップクリテリウム14)
  • ダミアーノ・クネゴ(右)がNIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザと契約
2015年シーズンにイタリア登録のプロコンチネンタルチームとして活動する「NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザ」のチーム体制がNIPPOから発表された。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザに所属する選手は15人。10月にランプレ・メリダからの移籍発表が話題を呼んだイタリアのベテラン、ダミアーノ・クネゴがチームキャプテンを務め、日本人選手は山本元喜、黒枝士揮、石橋学の3人となった。

同チームは2014年シーズンは国内登録のコンチネンタルチーム「ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ」として活動。山本、黒枝、石橋のほか5人が継続して来季も走る。

【NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザ 2015年チーム体制】
※ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザから継続
山本元喜
黒枝士揮
石橋学
ビエールパオロ・デグネリ(イタリア)
アレッサンドロ・マラグーティ(イタリア)
リカルド・スタキッオッティ(イタリア)
アントニオ・ビオラ(イタリア)
エドワード・グロス(ルーマニア)

※新規加入選手
ダミアーノ・クネゴ(イタリア)
マッティア・ポッツォ(イタリア)
ダニエーレ・コッリ(イタリア)
ルリ・フィロージ(イタリア)
ニコラス・マリーニ(イタリア)
ジャコーモ・ベルラート(イタリア)
アントニオ・ニーバリ(イタリア)

チームを指揮する大門宏は、今回のカテゴリーアップで3人の日本人選手が「より一層、世界の壁の厚さと高さを思い知ることになるだろう。そのことは新しくチームメイトになるネオプロのイタリア人にとっても同じことが言える」とコメント。

「あからさまに比べることはできないが、日本の約1000倍以上もの競争を勝ち抜いてプロになった彼らヨーロッパ人にとっても、2年後再び契約が取れるのは数パーセントの世界。野球等の日本のメジャースポーツ同様にジュニアからエリート街道を突き進んで来ても9割以上は生き残れない、厳しい逃げ場のない土俵と向き合うことになる。新たなスターの登場を待ち望んでる日本のレースファンの方々にも、そういった選手が立たされている厳しい現状を少しでも分かち合っていただき、辛抱強く見守ってほしいと思っている」と続けている。

若い日本人選手は、ワールドツアーなどのレースよりもUCI-1クラスをメインに転戦させ、少しでも多く実戦経験を積ませるようだ。3人がヨーロッパのレースで揉まれて、更なるステップアップをすることが期待される。

新規契約選手について

●ダミアーノ・クネゴ(イタリア)
1981年生まれ。ランプレ・メリダから移籍。2004年にジロ・デ・イタリアを総合優勝。2005年、2008年にジャパンカップサイクルロードレース優勝。

●マッティア・ポッツォ(イタリア)
1989年生まれ。ネーリソットーリより移籍。2013年にツール・ド・熊野のプロローグと第3ステージを制したスプリンター。

●ダニエーレ・コッリ(イタリア)
1982年生まれのイタリア人。ネーリソットーリより移籍。2009年にツアー・オブ・ジャパン東京ステージで2位、2014年ジロ・デ・イタリア出場。スプリンター。

●ルリ・フィロージ(イタリア)
1992年生まれのネオプロ。2014年はイタリア代表としてU23ヨーロッパ選手権2位、世界選手権7位。スプリンター。

●ニコラス・マリーニ(イタリア)
1993年生まれのネオプロ。チーム最年少。2013年は8勝、2014年は7勝したスプリンター。

●ジャコーモ・ベルラート(イタリア)
1992年生まれのネオプロ。エリートカテゴリー1年目のクライマー。

●アントニオ・ニーバリ(イタリア)
1992年生まれのネオプロ。2014年ツール・ド・フランス総合優勝のビンツェンツォ・ニーバリの弟。

合わせてNIPPOはベルギーに誕生するコンチネンタルチーム「チャンピオンシステム」と、日本ナショナルチームへのスポンサードも発表。

2015年にベルギーに誕生するコンチネンタルチーム「チャンピオンシステム」はNIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザのサテライトチームに当たる。チームマネージャーに2013年香港登録のプロコンチネンタルチーム「チャンピオンシステム」の監督務めたフランキー・バンハーズブルックが就任。監督はベルギーで若手日本人選手の育成に取り組む橋川健だ。

チームはニュージランド国籍4選手のほかに、日本2人選手が3人、ベルギー、リトアニア、デンマーク、英国、ドイツ、米国が各1人と多国籍なチームになっている。年間60~80レースに出場予定。

日本ナショナルチームには2014年からオフィシャルスポンサーとして参加。2015年も継続してロード、トラックともにサポートしていく。
《五味渕秀行》

編集部おすすめの記事

page top