【LONDON STROLL】世界に誇る日本の文化「漫画」…ロンドンでの映り方 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【LONDON STROLL】世界に誇る日本の文化「漫画」…ロンドンでの映り方

イベント 文化
ロンドンの大英博物館の近くにあるThe Cartoon Museumで行われたGEKIGA展
  • ロンドンの大英博物館の近くにあるThe Cartoon Museumで行われたGEKIGA展
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世界で高い人気を誇る日本の漫画。そして、その中でも特に人気が高いと言われているのが「オルタナティブ漫画」。

その表現はいったいいつ、どこから始まったのだろう。疑問を持つ人が多いのではないだろうか。我々日本人だけでなく、世界中の漫画ファンの疑問を解決してくれる展覧会が、ロンドンの The Cartoon Museum で開催されている。

日本のオルタナティブ漫画の原点は、今から遡る事60年前の「劇画」と言われる漫画からスタートしている。劇画とは、現在は漫画の一部であるが、元々は子ども向けの作品と混同されない為に当時作られたジャンルである。1950年代に辰巳ヨシヒロ、さいとうたかを、松本正彦、佐藤まさあき、櫻井昌一、山森ススム、石川フミヤス、K・元美津の8人の作家によって作られた。それ以後、劇画に影響を受けた多くの作家達によって、様々な新しい表現が生み出され、進歩を続け、今の日本のカルチャーとして世界に知られるまでになった。

今回、ロンドンの大英博物館の近くにあるThe Cartoon Museumで行われたGEKIGA展は、大きく3つのセクションがあり、非常に分かりやすく劇画作品が展示されている。

まず1つ目は、劇画誕生以前の日本漫画の作品達。そのレトロな質感の絵や文章は、当時の生活や状況を生き生きと感じさせる。2つ目には、オルタナティブ漫画の原点とも言われる8人の作家達の代表的な作品が並ぶ。最後に展示されているのは、劇画が誕生以降全国に広がる劇画と、それらに影響を受けた多くの作家の作品が並ぶ。

貴重な作品が多数並び、ロンドンではかなり大規模な展示となっていて、世界の漫画ファンの心を躍らせている。

展示会初日には、同展示会にも多くの作品を出展した劇画漫画家・松本正彦氏の長男、知彦氏が来英し、レセプションパーティーが行われた。

日本人としてこのような大規模の漫画展が英国で開催される事はとても誇らしく感じた。日本でもなかなか見る事ができない貴重な作品が多く、大英博物館を訪れた際には、少し足を延ばして日本の漫画の歴史の一面に触れてみていかがだろう。
《Takaharu Osako》

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