【CBC賞/危険な人気馬】実績上位の4歳馬に“馬券内率6.2%” サマースプリントシリーズ制覇を遠ざける「4つの不安要素」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【CBC賞/危険な人気馬】実績上位の4歳馬に“馬券内率6.2%” サマースプリントシリーズ制覇を遠ざける「4つの不安要素」

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【CBC賞/危険な人気馬】実績上位の4歳馬に“馬券内率6.2%” サマースプリントシリーズ制覇を遠ざける「4つの不安要素」
  • 【CBC賞/危険な人気馬】実績上位の4歳馬に“馬券内率6.2%” サマースプリントシリーズ制覇を遠ざける「4つの不安要素」

今週はサマースプリントシリーズ第4戦、第61回CBC賞(GIII、芝1200m)が中京競馬場で行われる。

今年は、北九州記念から重賞連勝を狙うヤマニンアルリフラをはじめ、昨年の当レース覇者ドロップオブライト、愛知杯を制したワイドラトゥールや、シュトラウスカルチャーデイエイシンワンドと、重賞ウイナーは6頭が参戦。加えて、モルガナイトSを勝ったジャスティンスカイや、京葉Sを制したインビンシブルパパなど、初重賞制覇を狙う馬も虎視眈々。実力伯仲の難解な一戦となりそうだ。

そんな中、函館スプリントS2着のジューンブレアが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■臨戦過程、斤量、血統面と苦戦必至か

4歳を迎え、本格化を示しつつあるジューンブレア。昨年暮れに2勝クラスを突破し、今春に3勝クラスを制してオープン入り。久々の重賞挑戦となった前走の函館スプリントSでは、好位から抜け出して勝ったかに思われたが、勝ち馬の強襲に遭いハナ差の2着。それでも1分6秒6と、レコード決着と同タイムで駆け抜けており、CBC賞でも注目を集める存在となるだろう。

しかし、その前走内容が評価されたか、ハンデ戦での斤量は55.5キロを課せられた。これは牡馬換算で57.5キロとなり、北九州記念を制したヤマニンアルリフラや、オープン特別を制したジャスティンスカイと同等のハンデで、愛知杯を制しているワイドラトゥールとも同じ55.5キロ。重賞未勝利の馬とすれば見込まれた数字で、斤量面は決してプラス材料とは言えない。

また、ローテーションもプラス材料は見当たらない。過去10年のCBC賞で、前走函館スプリントS組は【1.0.0.4】で、2023年ジャスパークローネが勝った例はあるが、同馬は16着大敗からの巻き返しで、馬場が合わなかった函館から中京に替わって激走したパターン。ちなみに、過去10年の中京芝1200mにおける古馬オープン・重賞の全31レースを調べると、前走が札幌・函館の北海道組だった馬は【1.0.0.15】馬券内率6.2%と苦戦傾向。北海道→中京は信頼できる臨戦パターンではない。

血統面では、比較的ダートで良績を残しているアメリカンファラオ産駒の同馬。産駒のデビュー以来、中京芝コースは【1.0.1.6】で、芝1200mでの出走歴はないが、ダ1200mでは【0.0.0.5】と結果を残せていない。また、過去10年のCBC賞で、ミスタープロスペクター系産駒の成績は【0.2.1.17】と勝ち馬は輩出しておらず、16年エイシンブルズアイ(父Belgravia、1人気9着)、18年ダイメイフジ(父アグネスデジタル、1人気11着)など、人気を集めて馬券圏外に敗れる馬も多く、血統面でも強気にはなれない。

当初、ジューンブレアはスプリンターズSへ直行の予定と発表されていたが、賞金面で除外になる可能性も考慮し、CBC賞参戦を決めたのだろう。函館からの臨戦となり、本州の暑さへの対策など調整具合も気にかかるところだ。加えて、全4勝中3勝は中山、1勝が函館と、小回りの右回りコースで良績を挙げており、初めての左回りコースとなる点も懸念材料(直線新潟の経験はあり)。斤量・ローテーション・血統・コース適性と4つもの不安要素が浮上していることから、人気ほどの信頼感はないと考え、少なくとも「頭」勝負は避けたい。

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

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