
オリオールズの菅野智之投手が2日(日本時間3日)、敵地でのレンジャーズ戦に先発。メジャー自己ワーストとなる10安打を浴び、5回途中6失点で5敗目(6勝)を喫した。防御率は4.44となった。最近は不安定な投球が続いており、米メディアは「スガノ、不調から抜け出せず」と伝えた。試合は6-0でレンジャーズが勝利した。
◆5回7失点でも……菅野智之が今季6勝目 オ軍打線が22得点の記録的援護 同僚も驚き「何が起きるかなんて予測できない」
■地元メディア「不調から抜け出せず」
菅野は6月27日(同28日)の前回登板で、レイズ相手に渡米後ワーストとなる5回7失点を喫し、降板。しかし、この試合では味方打線が爆発。22点という大量援護を受け、6勝目を手にしていた。
しかし、幸運は続かず、この日は5回2/3を投げて6失点。打線も沈黙し、今季5敗目を喫した。5試合連続でクオリティー・スタートにも届かず、地元メディア『masn』は「スガノ、不調から抜け出せず」と伝えた。
2試合連続で打ち込まれた菅野について、トニー・マンソリーノ監督代行は「健康状態には問題ないようだ。今夜は単純にコースを外してしまい、その代償を払うことになった。多くはコントロールの問題だと思う。コマンドだね。外角を狙ったボールが中に入り、そこから安打になってしまうケースがいくつかあった」と話し、制球ミスを指摘した。
■「狙ったところに投げることが重要」
さらに指揮官は「リーグ全体が彼のことを把握し始めている。スカウティングレポートも出回っていると思う」とし、すでに“丸裸”にされていることも苦戦の原因と明かした。その上で「だからこそ、今は狙ったところにしっかりボールを投げることが、シーズン序盤以上に重要になってきている。もはや彼は“未知の存在”ではないのだから。これから先、リーグで結果を出していくためには、ストレートのコマンドをしっかりさせること、スプリットを狙った場所に投げること、スイーパーも正しいコースに決めることーーそういった部分が成功のカギになる」と課題を挙げた。
菅野自身は四球が失点に絡んだことを悔やみつつ、「ゾーンに甘く入ってしまったミスもありました。でも、何よりも球種の組み合わせが一番の問題だと思う」と振り返った。果たして次回登板までに修正できるのか。35歳のオールドルーキーが早くも正念場を迎えている。
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