
右肩インピンジメント症候群のため、15日間の負傷者リスト(IL)に入ったドジャースの佐々木朗希投手が14日(日本時間15日)、アスレチックス戦の試合前に取材対応。今回の右肩痛について説明し、「昨年も日本で同じような症状があった」と明かした。なお、デーブ・ロバーツ監督によると復帰までのタイムラインは設定していないという。米複数メディアが伝えている。
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■登板続けた理由は「チームに貢献したかった」
関節付近に痛みが発生する「インピンジメント症候群」であることが判明し、13日(同14日)にIL入りが決まった佐々木。取材に応じ、胸中を語った。
現在の状態については「今はノースローなので、どういう状態か詳しくは分からない。ただ、良くなっている感じはある」と説明した。
佐々木は数週間前から違和感があったものの、投球自体は可能だったため、登板を続けた。しかし、初めて中5日でマウンドに上がった9日(同10日)のダイヤモンドバックス戦後、痛みがあることをチームに報告、その後の精密検査で疾患が判明した。
佐々木は「(ロッテ在籍時の)昨年も似たような症状があった。その時の方が、今よりも状態は悪かった。今回はその名残のような感じもするが、以前ほどの痛みではない」と話した。
その上で「痛みというわけではなくて、ただ、自分が理想とする肩の動き方ではなかった。ここ2試合の登板は、自分が目指しているレベルに達しなかった。ただ、投げられるのであれば、どんな形であれチームに貢献したかった」とし、負傷者が続出している投手事情も考慮して投げ続けたことを明かした。
■負傷が球速低下の原因?「それは分からない」
東京で行われた開幕カードのカブス戦では100マイル(約160キロ)超のボールを投げ込んでいたが、それ以降は160キロ超えのボールがここまで1球もない。9日(同10日)の前回登板では平均球速が94.8マイル(約152.5キロ)にとどまっていた。
今回の負傷が失速を招いた原因なのか。この点については「(右肩の痛みが)球速と制球力に影響したかどうか、それは分からない。ただ、それがすべての原因かどうか分からないが、影響自体はあったかもしれない」と述べるにとどめた。
当面はノースローで回復を待つことになるが、今後については「完全に健康な状態に戻して、これまで抱えていた問題(球速や制球力)もしっかりと解決したい。そして、パフォーマンスを上げて戻ってきたい」と前を向いた。
ロバーツ監督は、復帰までのタイムラインを設けていないこと明かした上で、「(日本時代を含めて)彼のこれまでの実績を考えると、もともとシーズンを通してフル稼働してくれると期待するのは現実的ではない。今の目標は、彼を完全に健康な状態に戻し、100%の状態でワールドシリーズまでチームを助けてもらうことだ」とし、完璧な状態で復帰することを望んだ。
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