
米スポーツ専門局『ESPN』は12日(日本時間13日)、ドジャースの大谷翔平投手に関する特集記事を公開した。投手としての復帰プランに焦点を当てたもので、担当コーチの証言などを紹介している。唯一無二の二刀流は、リハビリ過程においても稀有な才能を発揮したという。
◆【速報/動画あり】大谷翔平、ジ軍との大一番で“178キロ豪快弾”「オオタニの7本目の先頭打者アーチ」 11試合ぶり24号に本拠地熱狂
■「彼の前にはダッシュボードがある」
2023年9月に右肘手術を行った大谷。投手としては昨季全休しており、今季が復帰イヤーとなる。
そして、大谷のリハビリを支え、つぶさに見てきたのが、昨季まで選手のコンディショニングやパフォーマンス部門を担当していたブランドン・マクダニエル氏(今季から育成総合コーチに就任)。大谷のキャッチボール相手として、日本のカメラにもたびたび映っていた人物だ。
20年以上エリートアスリートと仕事をしてきたマクダニエルコーチだが、プレーだけでなく、リハビリやコンディション管理においても大谷は特別だったと振り返った。
「オオタニほど自分の身体の状態を完璧に把握している選手にはこれまで出会ったことがない」と断言し、その能力については「彼の前には車のダッシュボードがあるみたいだ」と表現した。
ダッシュボードには数種のモニターがあり、スピードやエンジンの状況、燃料の残量などが一目瞭然で分かるが、同コーチによると、大谷はまるでモニターで確認したかのように、自身の筋肉の状態や疲労、出力具合などを正確に把握でき、その感覚は他の誰にも真似できないほど優れているという。
■大谷のペースを尊重して進行
同コーチのコメントを受けた『ESPN』は、「だからこそ、ドジャースはオオタニの投球復帰プロセスを慎重に進めてはいるものの、彼が無理をして逆に状態を悪化させるという心配はもはや持っていない」と伝えた。
同コーチは現状について「もちろん、彼は前に進みたがっているし、実際に進み続けている。それはすごくいいバランスで行われており、いつ負荷をかけるか、いつ球速を上げるか、いつスピンを加えるか、といったことを計画的に判断しながら進めている。それに、彼は二刀流の選手。打者としてはプレーしているし、(いつまでに仕上げてほしいなどの)タイムリミットのようなものもない。だから、彼自身が『準備ができた』と感じた時、それが(投球再開に向けて)会話のスタートになる」と話し、大谷のペースを尊重して調整が進められていることを明かした。
◆【動画あり】大谷翔平、豪快24号直後に飛び出した“珍プレー” スミスの犠飛で全力疾走→転倒、思わず笑顔も献身走塁
◆【動画あり】大谷翔平、24号先頭打者アーチに“マニア”は「当然のこと」 本拠地騒然の178キロ弾、公式記者は史上2位記録に注目
◆【速報/動画あり】「ショウヘイの今夜2本目」大谷翔平、右中間へ驚愕の“163キロ25号” 今季3度目マルチ本塁打に公式脱帽