
第30回(11日/GI、東京芝1600m)には、2歳マイル王者のアドマイヤズーム、2年目吉村騎手とももにGI初タイトルを狙うランスオブカオス、ニュージーランドTを制したイミグラントソングなどが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「アドマイヤズーム」を取り上げる。
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■アドマイヤズーム
父譲りの激しい気性の持ち主だけに、久々をひと叩きしたことでテンションが上がってきている点に懸念がないわけではない。とはいえ、そんな精神面であることを承知しているにも関わらず、あの名門・友道厩舎が、この中間は中3週という詰まったレース間ながら、久々だった前走時以上の負荷をかけて研ぎ澄ましにきている。
顕著なのは恒例のCWコースで行う1週前の本負荷。前走時、フレッシュな久々、スイッチを入れる意味も込めたかったとすれば、長めから行かせて3F36秒5-1F10秒8という実戦さながらの猛調教を敢行してきたことは解らなくはない。しかし、今回は前述したように中3週、しかも再度の関東圏への長距離輸送までも控えている状況。そんな中で3F36秒2-1F10秒7と僅かとはいえ、前走時以上の強度の攻め。今はやればやるほど成長する時期、伸び盛りと判断していればこそだろう。
道中の力みは目立つものの、その後に開放した時の弾け方がえげつない。さらに稼動域が広がったことで豪快さは増すばかりだ。これが心身共にギリギリまで研ぎ澄ました仕上げ。2つ目のGIタイトルへ向けて盤石の態勢だ。
総合評価「A」
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