
16日に中山競馬場で行われる、第74回スプリングステークス(GII、芝1800m)のデータを紹介する。
昨年7月の新馬勝ち以来の出走となるキングスコール、2戦2勝のマテンロウバローズ、ホープフルSで3番人気だったピコチャンブラックらが出走予定。
ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■侮れない前走GI組
皐月賞トライアル第2弾となる当レースは、前週の弥生賞同様バリエーション豊かな前走ローテ傾向となっている。そのうち、唯一複数勝利を挙げているのが2勝の前走共同通信杯組。以下8レースが1勝ずつで並び、いよいよ各路線の力関係が浮かび上がってくる。
・共同通信杯【2.1.0.10】・朝日杯FS【1.1.1.5】・若竹賞【1.1.1.4】・あすなろ賞【1.1.0.3】・水仙賞【1.1.0.5】・ひいらぎ賞【1.1.0.1】・1勝クラス【1.0.1.6】・セントポーリア賞【1.0.0.3】・白梅賞【1.0.0.1】・フリージア賞【0.2.1.4】・ホープフルS【0.1.2.3】・京成杯【0.1.0.13】・未勝利【0.0.1.12】・きさらぎ賞【0.0.1.3】・ジュニアカップ【0.0.1.1】・クロッカスS【0.0.1.0】
前走ホープフルS組は【0.1.2.3】の成績で、勝ち鞍はないものの馬券内率は50%と上々。この組からはピコチャンブラックが出走予定だが、前走では3番人気で13着と人気を裏切る大敗。しかし、そこはさすがにGI。2022年3着のサトノヘリオスも、ホープフルSで3番人気13着からの巻き返しに成功した。
この世代のホープフルSについては、主役と目される馬が勝ったことに加えて、3着馬ファウストラーゼンの弥生賞勝利や、2桁着順に敗れたマスカレードボールの共同通信杯優勝など、レベルは確かで見限るにはまだ早い。前走の結果を受けての人気落ちなら一気にオイシイ馬券の対象に。
同じくGIの前走朝日杯FS組は【1.1.1.5】で、好走馬延べ3頭と前走ローテ別ではトップクラス。ここからの好走馬はすべて前走掲示板内で、巻き返しはゼロ。今回の出走馬に該当する馬はいないが、来年以降に活用したいデータとなる。
■抜け穴は前走マイル組
人気が予想されるキングスコールとダノンセンチュリーの前走新馬戦組は【0.0.0.4】とサッパリ。広げて1970年まで遡っても馬券内ゼロと、非常に相性が悪いを言わざるを得ない。
特にキングスコールは出走を予定していた札幌2歳Sをソエで回避、更には骨折があったことも影響し、昨年7月の新馬戦以来の出走となるが、間隔別で見ても15週以上の休み明けは【0.0.0.3】と好走の前例がなく、厳しいデータが重なる。
しかしながら、その厳しさを跳ね返したら本物。非凡な才能を持っていることは新馬戦で証明済み。ここでどういった競馬をするかは見ものだ。父ドゥラメンテのラストクロップとしても、クラシックのゲートは譲れない。特に今回はオープンクラスでの勝ち鞍がある馬がジェットマグナムのみという軽めの構成。前例を覆すにはまたとないチャンス。
登録馬に好走例のあるローテが少ないので予想のヒントとして、距離別では前走でマイルを使ってきた馬が馬券内率26.7%と最も高い。
今回の該当馬では前走こぶし賞1着のマテンロウバローズと、前走シンザン記念12着のレーヴブリリアントだが、過去10年でこぶし賞は出走例なし、シンザン記念は【0.0.0.1】と、ともにサンプルが少ない。まだ十分な実績がないため、ここがデータの抜け穴となる可能性を秘めているかもしれない。
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