松山英樹の賞金額を超えることも 香妻陣一朗が来季LIVゴルフで活躍できる可能性 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

松山英樹の賞金額を超えることも 香妻陣一朗が来季LIVゴルフで活躍できる可能性

新着 ビジネス
松山英樹の賞金額を超えることも 香妻陣一朗が来季LIVゴルフで活躍できる可能性
  • 松山英樹の賞金額を超えることも 香妻陣一朗が来季LIVゴルフで活躍できる可能性

国内ツアーで活躍する香妻陣一朗が10日、日本人として初めて「LIVゴルフ」の最終予選を突破し来季の出場権を獲得した。

LIVゴルフは3日間54ホールのストロークプレーで行われ、予選カットは無し。48名という少ない人数で行われ、最下位でも12万ドル(約1700万円)と団体戦の賞金が加算される。

香妻は2022年に3試合出場しおよそ1億5000万円を獲得。来季フル出場となれば果たしてどのくらい稼ぐことができるのか。

◆「必ず戻ってきてプレーしたいと思っていた」 香妻陣一朗が狭き門を突破、LIVゴルフにカムバック

■シーズン最下位でも2億以上

超高額ツアーとして有名なLIVゴルフ。今季参戦した選手の獲得賞金を見ると、年間王者に輝いたテーラー・ゴーチはチーム戦の賞金と年間王者に送られる特別ボーナスを合わせて、3754万9137ドル(約54億円)を獲得している。これはPGAツアーで今年最も稼いだスコッティ・シェフラーの2101万4342ドル(約30億円)大きく上回る賞金額だ。

また今季ツアーメンバーとして13試合フル出場したものの、獲得ポイントは0。シーズン最下位に終わったキム・シバンの獲得賞金額はなんと177万1625ドル(約2億5700万円)。今季国内ツアーで賞金王となった中島啓太を軽く超えている。

そんな超高額ツアーに日本人として初めて出場権を獲得した香妻。過去の出場実績などを振り返ると、来季活躍する可能性が高まった。

■香妻がLIVで活躍する可能性

香妻は2022年にロンドン、ポートランド、ベッドミンスターで行われた3試合に出場経験がある。初戦となったロンドンでは16位(3オーバー)、第3戦のベッドミンスターでは28位(4オーバー)と少し遅れをとっていたが、第2戦のポートランドでは通算6アンダー、6位でフィニッシュし80万ドル(当時約1億800万円)もの賞金を獲得。3試合で約1億5000万円を獲得した。

海外の長く難しいコースセッティングの中で、ここまでの成績を残せたのは、3日間54ホールのストロークプレーというLIVゴルフ独自のフォーマットが香妻に合っている可能性が高い。

というのも過去5年間の平均ストロークを調べると、第3ラウンドは平均70.080なのに対し、第4ラウンドは70.824。ムービングデーは猛チャージを仕掛けるも、最終日は失速する場面があった。

香妻陣一朗、過去5年の第3R、第4Rの平均ストローク

香妻陣一朗、過去5年の第3R、第4Rの平均ストローク

今季もその傾向は強く、3日目6位タイで迎えた中日クラウンズでは最終日に1オーバーと崩れ13位タイ。第3ラウンドで単独首位となっていたANAオープンゴルフでも最終日2オーバーとし8位タイでのフィニッシュ。もし3日間で終わっていれば……と思わせる試合も多かった。香妻はもともとパッティングが上手く、2018年から22年までは平均パット数でトップ10入り。今年は12位となったが、それでも平均1.7386という安定感を見せていた。一方で今季のパーオン率は62.698%(85位)と低迷。噛み合えばスコアを急激に伸ばせるが、4日間の開催となると逆に伸び悩む日も多くなり、香妻の場合はそのタイミングが4日目に集中していたようだ。

そんな香妻にとってLIVゴルフの3日間開催は好都合。爆発力のある香妻であれば54ホールという短期決戦の方が相性としては良さそうだ。

2022年に出場した3試合では平均16.67位。この時の水準を維持できればシーズン終了時20~30位ほどにいてもおかしくはない。今季LIVゴルフで賞金ランキング20位の選手は679万7130ドル(約9億8000万円)を獲得。30位の選手でも456万9333ドル(約6億6000万円)を獲得している。もしシーズン終了時に賞金ランキング30位以上となれば、松山英樹の年間獲得賞金額を上回る可能性すらも出てくる。

香妻がLIVゴルフで活躍すれば、国内の選手たちに新しい道を示すこともできるだろう。来季は自身の生涯獲得賞金額の何倍稼いでくるのか、注目したいところだ。

◆LIV移籍のラームはPGAツアーから出場停止処分!フェデックスカップポイントも削除へ

◆タイガー・ウッズが見せた370ヤードのビッグドライブと83勝への大きな一歩

◆西郷真央、吉田優利、稲見萌寧のルーキー3人は米女子ツアーで活躍できるのか

(G.Tsukamoto/SPREAD編集部)

《SPREAD》
page top