【卓球/Tリーグ】“新主将”平野美宇を軸に3連勝のKA神奈川 単複好スタッツの盤石布陣、懸念は「アジアの戦い」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【卓球/Tリーグ】“新主将”平野美宇を軸に3連勝のKA神奈川 単複好スタッツの盤石布陣、懸念は「アジアの戦い」

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【卓球/Tリーグ】“新主将”平野美宇を軸に3連勝のKA神奈川 単複好スタッツの盤石布陣、懸念は「アジアの戦い」
  • 【卓球/Tリーグ】“新主将”平野美宇を軸に3連勝のKA神奈川 単複好スタッツの盤石布陣、懸念は「アジアの戦い」

7月29日、30日に開幕した「ノジマTリーグ2023-2024シーズン」は序盤戦を消化した。女子では初優勝を果たした昨年に続く連覇を狙う木下アビエル神奈川が、無傷の3連勝で首位に立っている。

◆【実際の映像】15歳の“次世代エース”張本美和、トップ名古屋の難敵ユエンを退けてのストレート勝ち

■石川が引退も盤石の布陣

昨季はレギュラーシーズンを首位通過し、プレーオフでも日本生命レッドエルフを下して悲願の初優勝を遂げた木下アビエル神奈川。主将を務め、長年チームをけん引してきた石川佳純が引退し抜けたものの、新たにキャプテンを引き継いだ平野美宇を中心に、今季も強さを見せている。

チームを支えるのが他の追随を許さない圧倒的タレント力と選手層。シングルスでは平野が3勝0敗でリーグの首位を走り、ゲーム平均失点数でも「6」で日本生命レッドエルフの森さくらの「6.636」を上回り首位に立っている。

また、開幕戦でダブルス、シングルスで起用された15歳の次世代のホープ、張本美和はここ1年で国際大会の実績を積み急成長。今季は石川が抜けたこともあり、新たなエース候補として期待がかけられており、シングルスでは平野に続く2勝を挙げ、勝率では5位。ゲーム平均失点数では「7.5」で4位といずれも上位を記録している。

■安定感をもたらす“Wみゆう”

長崎美柚(左)と木原美悠 撮影:SPREAD編集部

また、チームにさらなる安定感をもたらすのは木原美悠長崎美柚のダブルスペア。日本代表でも長年タッグを形成し、今年の世界卓球個人戦では初出場ながら銅メダルに輝いた。

このペアは2戦目の日本生命レッドエルフ、3戦目のトップおとめピンポンズ名古屋相手に1番手のダブルスを務め、いずれも2-0の完勝。木原は張本と組んだ開幕戦も含め、ダブルスでは3勝でリーグトップ。木原、長崎いずれも勝率は「1.000」を記録している。シングルス、ダブルスと主要メンバーに代表クラスが揃う木下アビエル神奈川の陣容に今のところ穴は見つからない。

懸念点は主力選手への疲労の蓄積。19日に京都カグヤライズとの試合を終えたあとは、9月からはアジア卓球選手権とアジア競技大会が控える。

代表メンバーには平野、張本、木原、長崎の4人が名を連ねており、パリ五輪選考対象大会であるアジアの戦いに、10月からはTリーグが再開と国内外の戦いが切れ目なく続いていく。11日の日本生命レッドエルフとの試合では勝利を収めたものの、海外遠征から帰国直後で疲労を訴える選手も見られた。タイトなスケジュールのなかで、コンディションを維持し戦っていくことが求められる。

昨シーズンに続く連覇に向けて絶好のスタートを切った木下アビエル神奈川。スター軍団がパリ行きをかけたタイトなスケジュールをこなしつつ、Tリーグの戦いでも優位に立てるか。その戦いぶりには引き続き期待が高まる。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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