自転車発祥の地?保有率日本一の埼玉県が『じてんしゃ王国』を打ち出す | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

自転車発祥の地?保有率日本一の埼玉県が『じてんしゃ王国』を打ち出す

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  • 駅近くの広場でも自転車体験コーナーが設営された
  • 埼玉サイクルエクスポがさいたまスーパーアリーナで開催された
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市民の健康増進と安全・快適な交通網の整備などを目指して、埼玉県が『じてんしゃ王国』推進をはかっている。2月25・26日には、さいたま新都心にあるさいたまスーパーアリーナで「埼玉サイクルエクスポ2017」が開催され、さまざまなPRが展開された。

埼玉県は「自転車発祥の地」であるという(諸説あり)。また、「自転車保有率日本一」であり、「川沿いを走る日本一長いサイクリングロード」があるなど、自転車に関する高いポテンシャルを有している。だから「じてんしゃ王国」を目指しているのだと、埼玉県が発信する自転車関連企画サイトに明記されている。

県では、こうした自転車との深い関わりを背景に、自転車の楽しさと埼玉の魅力を全国に発信する「LOVE bicycle SAITAMA」広報キャンペーンを2011年10月13日にスタート。

「LOVE bicycle SAITAMA」を強力にバックアップするために自転車を愛する女性グループ「ポタガール」を結成。さらにはWEBサイト「ポタ日和」を立ち上げて、一連の広報キャンペーンやポタガールの活動状況をリリース。同県のマスコット「コバトン」を担ぎ出して「じてんしゃ王国埼玉」を全国にPRしている。

ちなみに「ポタ」とは、自転車でのんびり走る「ポタリング」の縮約形。

今回開催された「埼玉サイクルエクスポ2017」は埼玉県が「埼玉サイクルエキスポ実行委員会」を立ち上げて、埼玉県の魅力と自転車の楽しみ方・安全利用を広め、自転車市場の拡大による埼玉県経済の活性化につなげるために開催した自転車イベントだ。

この会場となった「さいたまスーパーアリーナ」はJR駅から歩いて数分のところにあるイベント会場。ツール・ド・フランスの臨場感をそのまま日本に持ち込んで開催される「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」のコースの一部でもある。

政令指定都市である、さいたま市の市長選挙は2017年5月7日告示、同21日選挙とあるだけに、「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の開催に関しては憶測が流れるが、ボクの知る限りでは2017年に5回目の開催に向けてつつがなく準備が進行している。

栃木県宇都宮市で開催されているジャパンカップのように継続的な開催を目指すものではなく、興行イベントとして一定期間のなかで世界中に「さいたま」を発信するツールとして公費を投入しているものだが、その経済波及効果は絶大。市のイベントに乗っかるカタチで埼玉県も全面協力したというのが経緯だ。

「自転車が一番速い交通手段」である大都市東京でもなく、過酷なコースや温泉が満喫できる北関東エリアでもない。それでも自転車のポジティブなイメージを利して健康寄与と交通網、省エネ社会を整備していきたいという埼玉県。今後の自転車企画にも注目していきたい。
《山口和幸》

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