【THE INSIDE】2017年センバツ高校野球の出場校を占う…21世紀枠はどうなるか | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE INSIDE】2017年センバツ高校野球の出場校を占う…21世紀枠はどうなるか

オピニオン コラム

秀岳館の人文字「S」
  • 秀岳館の人文字「S」
  • 前回大会優勝の智弁学園
  • 早稲田実・清宮幸太郎君
  • 札幌第一・富樫君
  • 至学館・麻王義之監督
  • 至学館旋風の立役者・新美君
  • 秀岳館ベンチ
  • 静岡・池谷君
今年も残すところわずかとなったが、野球ファン、特に高校野球ファンにとってのこの時期の楽しみといえば、毎年1月下旬に発表されるセンバツ高校野球の出場校を予測することである。

21世紀枠代表が設けられた2001年からは、おおよその出場校が読める地区代表校の推測以上に、自分なりの21世紀枠代表校の推測も含めて楽しめる感覚があるようだ。そんな思いも込めて、今年もセンバツ代表校を推測してみた。

【北海道・東北】3校
各地区の優勝校であり、明治神宮大会に出場した札幌第一(北海道)と仙台育英(宮城)は間違いない。さらに、東北地区大会準優勝の盛岡大附(岩手)となるだろう。

仙台育英の左腕・長谷川拓帆君は、気温も低くてあまりコンディションもよくなかった明治神宮大会で最速143キロを記録した快腕。盛岡大附も安定した強さを示す。同校の関口清治監督のもつ東北福祉大ネットワークを駆使した遠征試合で強化を図るなど、着実に成果を挙げてきている。

札幌第一は2年連続となり、菊池雄人監督も前年以上に手ごたえを感じて自信を持っているようだ。北海道勢は昨春の第87回大会において、東海大四(現東海大札幌)が準優勝を果たしており、もはや寒冷地のハンデはないといっていいだろう。

札幌第一・富樫君

北海道大会準優勝の札幌日大、東北地区大会ベスト4の聖光学院(福島)と酒田南(山形)は、いずれもあと一つ決め手となる材料はないので、補欠校にまわりそうだ。

【関東・東京】6校
関東地区大会優勝の作新学院(栃木)、準優勝の東海大市原望洋(千葉)、東京都大会優勝の早稲田実は間違いなく選出される。さらには、関東ベスト4になった前橋育英(群馬)と健大高崎(群馬)の2校もほぼ当確といっていいであろう。

早稲田実・清宮幸太郎君

ただ、北関東勢が多くなってしまっているということもあり、群馬県2位の健大高崎がややボーダーライン気味になるかもしれない。そうなると、どこと競うのかというと、地域性も含めて、やはり慶應義塾(神奈川)ということになるであろうか。

慶應義塾は、東京都大会準優勝の日大三との比較もある。ことに、今年はこの関東・東京地区の6校目の選出が非常に難しいところだ。早稲田実と大接戦を演じた日大三の実力を評価する意見も強い。ただ、神奈川県勢のいないセンバツは寂しいという意見もあり、地域性も含めると慶應義塾ということになる。むしろ、その可能性の方が高いのではないかという気がしている。

【東海・北信越】4校
東海地区大会と北信越地区大会は、それぞれ決勝進出校でほぼ間違いないだろう。東海地区は県大会3位ながら浮上してきた静岡(静岡)と至学館(愛知)が決勝を争った。

至学館旋風の立役者・新美君

静岡は左腕・池谷蒼大君の安定感が抜群だ。打線も例によって力強い。至学館は、県大会から奇跡的ともいえる逆転サヨナラを演じているミラクルチーム。

麻王義之監督は、準決勝で中京大中京を9回2死から逆転サヨナラで下した時には、「信じられませんけれども、これがあの子たちの力でもあるんです。あきらめない力はすごい」と、感涙にむせんでいた。

至学館・麻王義之監督

近年、チーム力の高い北信越勢は福井工大福井(福井)と高岡商(富山)だ。福井工大福井は北信越大会を圧勝してきている。唯一競り合ったのが、準決勝で戦った日本航空石川(石川)だったが、最終的には富山県1位の高岡商の方が有利になるだろう。

【近畿】6校+明治神宮枠1校
明治神宮大会で履正社(大阪)が優勝したことで、1枠増加される。その履正社はじめ準優勝の神戸国際大附(兵庫)、ベスト4の大阪桐蔭(大阪)と滋賀学園(滋賀)の4校は確実。

履正社・田中雷大君

ベスト8からは、奈良県1位で前大会の優勝校でもある智弁学園も選出されるだろう。大会としての話題も膨らんでいく。

前回大会優勝の智弁学園

さらには、実力的に兵庫県2位の報徳学園が抜けており選出されそう。そして、残る一つだが、大阪府1位の上宮太子が地域性で落とされて、最終的には奈良県2位の高田商が選出されるのではないだろうか。

京都府1位の東山、和歌山県1位の和歌山東なども名前は挙がるだろうが、あと一つ決め手には欠けるという印象だ。

【中国・四国】5校
両地区の決勝進出校、宇部鴻城(山口)と市呉(広島)、明徳義塾(高知)と帝京五(愛媛)は確実だろう。ここも毎年5校目の選出が難しい。岡山県3位ながら力的には創志学園となるのか、地域性を重んじて山陰から1校となり鳥取城北(鳥取)の可能性もある。

明徳義塾・北本君

四国勢では、ベスト4が英明(香川)と済美(愛媛)だが、いずれも香川県と愛媛県の3位だ。21世紀枠との兼ね合いも含めて、地域性とチーム力との綱引きとなりそうだが、最終的には中国地区のどちらかということに落ち着きそうだ。

【九州】4校
ベスト4が福岡県勢と熊本県勢のみ。しかも、決勝は福岡対決ということで、優勝した福岡大大濠と東海大福岡。さらには、今年の甲子園を席巻した秀岳館(熊本)は新チームも強そうだ。そして、名門・熊本工(熊本)という、わかりやすい4校となった。

福岡大大濠・三浦君

ベスト8に残った鹿児島県1位のれいめい(鹿児島)、宮崎県1位の鵬翔も名前は挙がりそうだが、上位4校を凌駕するだけの決定的な材料はない。

【21世紀枠】3校
最も難航しそうだが、多くの人の興味深いところでもある21世紀枠代表校。選出理由で絶対的なものがあるとは言い難いところばかりだが、高知県大会では明徳義塾を下して優勝した中村は選出されそうだ。

さらに、初めて岐阜県大会を制し、東海地区大会でもしぶとい試合をした多治見も可能性は高い。やや変則気味ながらエース・河地京太君も安定している。

そうなると、あと1校が難しいが、東北地区では横手(秋田)ではなく不来方(岩手)が推薦された。

東日本の枠としては石橋(栃木)との争いになりそうだ。ただ、多治見(岐阜)が東日本の枠で選出されると、あと1校が高千穂(宮崎)という可能性もある。過疎化の進む地区で、九州地区大会へ進出を果たした実績は評価されるだろう。
《手束仁》

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