【山口和幸の茶輪記】ガールズケイリン総選挙…選抜メンバーは「顔より太もも」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【山口和幸の茶輪記】ガールズケイリン総選挙…選抜メンバーは「顔より太もも」

オピニオン コラム

2015年のガールズケイリンコレクション。右から得票順に並ぶ。石井寛子、小林優香、高木真備、石井貴子、梶田舞、加瀬加奈子、長澤彩
  • 2015年のガールズケイリンコレクション。右から得票順に並ぶ。石井寛子、小林優香、高木真備、石井貴子、梶田舞、加瀬加奈子、長澤彩
  • ガールズケイリン選手が前園真聖、篠原信一と対戦…ニコニコ超会議
  • 2015年のガールズケイリンコレクションを制した石井貴子。選手控えエリアで待っていた同郷の男子選手に胴上げされる
  • 2015年のガールズケイリンコレクションで大本命ながら敗れた梶田舞。クールダウンしながら反省点を探る
  • ガールズケイリン 参考画像
ガールズケイリン総選挙で上位の得票を集めた選抜メンバー7人による単発レース「ガールズケイリンコレクション2016松戸ステージ」が、8月12日に千葉県の松戸競輪場で行われる。現在もウェブで投票を受け付け中。締め切りは5月17日だ。

ガールズケイリンとは、2012年7月に復活した女子競輪のことだ。同年に開催されたロンドン五輪から男女の種目が原則的に同数になったことで、女子選手強化の一環として2008年からエキシビションレースとして行われてきた。

国際ルールに則って行われるので、男子の競輪とは競技方法がわずかに異なる。2012年に1期生として33選手がデビュー。その後も日本競輪学校で学んだ女子アスリートたちが次々と仲間に加わっている。

2015年の総選挙で選抜された7人による一発勝負は9月に同じ松戸で行われた。男子のGIレースであるオールスター競輪の大会2日目。大観衆が集まったスタンド席はガールズが登場する第9レースで明らかに雰囲気が変わった。会期中は唯一の女子レース。

しかもAKB48総選挙をもじるような、人気投票で上位を占めた7人の選抜メンバーによる対決が行われるからだ。まさにガールズケイリンのオールスター戦だった。


ガールズケイリン

総選挙1位はバンクの小悪魔・石井寛子。2位はその年にグランプリを制することになる女王小林優香。3位は「顔より太もも」というセンセーショナルなキャッチコピーで人気の高木真備(まきび)。4位は早稲田大卒で一時はOLをしていた石井貴子。5位は2014年のグランプリを制した梶田舞。6位に「アニキ」と呼ばれる異色の存在加瀬加奈子。そして7位に多彩な戦法を持つ長澤彩。

ガールズケイリンにはアイドル顔負けの女子選手も多いが、今回の人気投票の結果はルックスもさることながら、アスリートとして強い選手ばかりが選出された感がある。総選挙3位の高木は、東京・新橋のSL広場にミニスカート姿の壁面広告でおなじみのアイドル的容姿でおじさまたちを魅了するが、果敢な逃げ切りをねらう勝負師。そのギャップは魅力的だ。

レースはスタート後、「ファンのみなさんが(投票で)3番車にしてくれたので」という高木が先頭誘導員のすぐ後ろを取り、周回を重ねていく。松戸がホームバンクとなる石井貴は「所定の位置」という3番手につけた。残り2周で誘導員が離れるとそのままの位置から高木が猛烈な逃げを見せる。大本命の小林や石井寛がまったく前に上がれない。後方から長澤が並びかけるが、高木は意地でも先頭を譲らず最後の直線へ。ゴールのわずか手前で外から石井貴が逆転して優勝。高木は2位になった。



「地元で優勝し、期待に応えることができてよかったです」と石井貴。高木は、「たくさんのファンに応援してもらってすごく楽しかった。結果はとても悔しいので、また選んでもらえるように練習します」と涙をこらえながらも決意のほどを語った。

ガールズケイリン総選挙は「ただかわいい」だけでは得票が伸びず、結果的に実力を伴った選手が選抜される傾向にある。ガールズケイリンのファンは、結構シビアに実力を把握しているのである。

《山口和幸》

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