ツール・ド・フランス不参加の新城幸也（ヨーロッパカー）はこの時期としては異例のタイ合宿を行い、ブエルタ・ア・エスパーニャやシーズン後半のレースに向けて非常に内容の濃いトレーニングを積んでいる。
ツール・ド・フランス開催時のヨーロッパはレースが極端に少ないため、同大会を欠場した新城は単身タイに渡った。7月16日から現在も合宿は続けられていて、1000m級の山岳地帯で1日200km以上の距離を走り込む、タイでのロングライドイベントにゲスト参加し、300km以上の距離をサポートバイクとともに平均時速41kmで走るなど走り込むことに集中している。
タイ合宿は8月8日まで続けられ、その後の予定は11日～15日にフランスでツール・ド・ラン、22日～9月13日まではブエルタ・ア・エスパーニャに出場。日本自転車競技連盟の発表はまだだが、9月27日に米国リッチモンドで開催される世界選手権にも参加する予定を立てる。
ツール・ド・フランスに出場しない夏を過ごした新城は、「2011年に選ばれなかったときはもうなにもする気がなくて。しばらくはフランスにもいたくなかったので日本で過ごしていた」と笑う。
「今年はブエルタ・ア・エスパーニャという目標があるからすぐに気持ちが前を向いて、自分を追い込めるタイに行って練習しようと決断した。タイに行く前、自宅でツール・ド・フランスをテレビで見ながら、自分がここにいたら助けてあげられたのにと思うことは正直何度かあったが、不思議なくらい冷静にレースを見ることができ、仲間にエールを送っていた」という。
「そして早く自分もレース走りたいとうずうずしながらタイの合宿地に行き、ツール・ド・フランスを走ったくらいの距離を1カ月で乗り込もうという目標を立てた。今もすごく内容の濃い練習ができている」
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