---:趣味ではなく、そこまでしてこの競技に打ち込むきっかけはあったのですか?。
瀬古:16歳の時に「強化指定選手に選出してください」といった要望を協会に出す機会がありました。出したとしたら競技人口もそう多くないし、実績的にもおそらく「自分がそれを出したら必然的に選ばれる」といった状況にあったんです。
でも、選ばれたら様々な世界規模の大会に出場できるような選手にならなきゃいけないし、自分がずっとこの競技を続けていけるのか、という不安もあったんです。先輩も引退してしまうし。

先輩たちはワールドカップに出場した経験もなかったので、経験をあまり伝えてもらえなかったんです。ですから、私が初めてワールドカップに出るときはすごく不安があったんです。そういったこともあって、私たちの下の世代で頑張っている子達は沢山いて、オリンピックにも引っかかってくるような子もいるし、もし自分が競技を辞めてしまったら下の子たちがかわいそうだと思ったんです。
そんな「下の世代のお手本になる」といった使命感のようなものもあったし、他にも自分が引退した後に、その子たちが「オリンピックに出場した」とか「ワールドカップで表彰台に乗った」とかいう話を聞いたとしたら、すごく悔しいじゃないですか。負けず嫌いでもあるので。すごく悩んだんですけども、そういったことを考えて続けることにしました。
---:すでに日本女子BMX界を引っ張る立場にあるのですね。
瀬古:そう…なりますね(笑)。
---:現在の目標を教えてください。
瀬古:ワールドカップやアジア大会など国際レースに参戦し、2016年のリオ五輪出場枠を得ることが目標です!
■編集後記
---:高校の友だと遊んだりすることはありますか?
瀬古:ほとんどしないですね。オフシーズンにたまに遊ぶことはありますけど、普通に遊ぶよりも「自転車乗ろうよ!」ってなっちゃうので(笑)。
そもそも、あんまりBMXに興味をもってくれる友だちがいないんですよ。「あぁ、そうなんだ」みたいな。だから、あんまり周りにも自分がやっていることを言っていなかったりしています。
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