ツール・ド・東北、2014年開催の収支発表…2年目で黒字化達成 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ツール・ド・東北、2014年開催の収支発表…2年目で黒字化達成

スポーツ 短信
宮城県の沿岸部を走ります(ツール・ド・東北14)
  • 宮城県の沿岸部を走ります(ツール・ド・東北14)
  • 上り坂でもがく人たちも。ガンバレ!
  • 第9エイドの茶碗蒸し、自転車イベントでは珍しいけど食べてみると絶品
  • コース終盤、だんだんと怪しい雲が近づいてきた
  • 9月半ばだったけど、沿道にはコスモスなど秋の花が咲き始めていた
  • こちらはチェーンを調整して再スタート
  • 第3エイド近くの小さな漁港。今回走った中で一番お気に入りの景色
  • 後輪の空気が少し抜けていたので、ここは携帯ポンプで対応
河北新報社とヤフーは、2014年9月14日に宮城県三陸沿岸の2市2町(石巻市、女川町、南三陸町、気仙沼市)を舞台として開催した自転車イベント「ツール・ド・東北 2014」の事業収益と収益用途などについて発表した。

「ツール・ド・東北 2014」事業収支は、収入合計1億0663万1777円、支出合計 8903万2821円、収益1759万8956円となった。

「ツール・ド・東北」は東日本大震災の復興支援および震災の記憶を未来に残していくことを目的としたイベント。2013年に第一回大会を実施し、10年間の継続開催をひとつの目標としている。開催2年目となる大会で黒字運営を実現したことで、収益を生かし、これまで以上に東北復興支援に努めるとしている。

収益は、次年度以降の大会への事業繰越金と「ツール・ド・東北基金」への寄付という2つの目的で使用する。事業繰越金は、本大会の規模や内容の発展のために充当し、ライダーだけでなく、多くの人が被災地を訪れる機会を創出、現地での消費による経済的な復興支援や震災の記憶の風化防止につなげるために活用する。

「ツール・ド・東北基金」は、自転車を活用した東北地方の観光振興や、サイクリングロード整備等への助成など、東日本大震災の被災地域の復興に関する活動助成金となる。事業繰越金と「ツール・ド・東北基金」への寄付金額は以下の通り。

来年度大会への事業繰越金1400万円、「ツール・ド・東北基金」への寄付359万8956円。

なお、「ツール・ド・東北」の収益の活用基準については、収益の8割を次年度以降の事業費へ繰り越し、2割を「ツール・ド・東北基金」へ寄付する。事業繰越金の端数は基金への寄付とする。このほかに「ツール・ド・東北基金」への積み立てを目的に実施した「ツール・ド・東北 2014」公式グッズ販売、「ツール・ド・東北 チャリティーライダー」プログラム、「ツール・ド・東北 2014 CAMP VILLAGE presented by minikura」企画からも寄付が行われる。

「ツール・ド・東北 2014」における基金への寄付額は、「ツール・ド・東北 2014」公式グッズ販売137万6946円、「ツール・ド・東北 チャリティーライダー」プログラム279万2000円、「ツール・ド・東北 2014 CAMP VILLAGE presented by minikura」企画65万円、「ツール・ド・東北 2014」事業収益からの寄付359万8956円。合計841万7902円。

今回、「ツール・ド・東北」の経済活動への影響を検証し、今後の大会運営において新しい知見を得ることを目的に、参加者の消費支出および大会運営の支出から「ツール・ド・東北 2014」の経済波及効果の測定を行った。調査は大和総研が、アンケート調査による参加者消費支出額の把握、大会運営支出額をもとに経済産業省「平成23年 延長全国産業連関表」(80部門表)を用いて計測した。

調査の結果、直接効果の約3億0500万に対し、生産誘発額は約7億3600万円、付加価値誘発額は約3億6500万円となったことがわかった。
《編集部》

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