【全豪オープン15】体調不良のナダル、スマイチェクとの激闘を制し3回戦進出 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【全豪オープン15】体調不良のナダル、スマイチェクとの激闘を制し3回戦進出

スポーツ 短信
全豪オープン15、体調不良のナダル、スマイチェクとの激闘を制し3回戦進出(c)Getty Images
  • 全豪オープン15、体調不良のナダル、スマイチェクとの激闘を制し3回戦進出(c)Getty Images
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全豪オープン男子シングルス2回戦、21日のナイトセッションにラファエル・ナダルが登場した。ナダルは急な体調不良で精彩を欠きながらも、ティム・スマイチェクとの4時間を超える激闘に3-2で勝利し、3回戦に進出した。

第1セットは実力を見せつけ6-2で取ったナダル。このまま一気に終わらせるかに見えたが、第2セットに入ると動きが鈍る。

「第1セットの終わりに突然異変が起こった。急に体調が悪くなったんだ。自分でも何故こんなことになったか分からないよ」

試合後のコート上で語ったとおり、ナダルは急な腹痛に襲われ身体に力が入らない状態になっていた。第2セットを落とすと、第3セットにはトレーナーをコートに入れ、薬を受け取る場面も見られた。

いつもの野性と情熱のテニスからはほど遠く、時おり俯いてコートに視線を落とす弱々しい姿もあった。それでもナダルはグランドスラム14勝の意地を見せる。第4セットを6-3で取り返し、セットカウント2-2でフルセットに持ち込んだ。

第5セット第11ゲームでスマイチェクのサービスゲームをブレークしたナダルは、続くサービスゲームをキープし今大会最長4時間12分の激闘に幕を下ろした。

昼のゲームではフェデラーが「蜂に刺されたような痛み」で、あわや敗退かと思われた。同じ日に上位シード2人が突然のアクシデントに見舞われた21日。

勝利が決まった瞬間、コートにうずくまり顔を覆ったナダルの姿に「テニス人生最後のポイントを取ったかのような姿だった」「まるで優勝が決まったかのような試合」といった声が寄せられている。

また第5セットでナダルがサービスをトスアップした後、観客が叫びサーブを失敗する場面があった。スマイチェクは今のサービスは打ち直すべきだと主張し、ファーストサーブを打ち直したナダルは、このポイントを取ってゲームキープし勝利。

最後までフェアプレーの精神を忘れなかったスマイチェクにも「素晴らしいスポーツマンシップ」「彼がいたから忘れがたい試合になった」「なかなかできることじゃない」などの賞賛が寄せられている。

《岩藤健》

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