ZST旗揚げ12周年記念興行でバンタム級王者・藤原が4度目の防衛に成功 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ZST旗揚げ12周年記念興行でバンタム級王者・藤原が4度目の防衛に成功

スポーツ まとめ
王者・藤原敬典がマウントパンチで挑戦者・倉岡幸平にTKO勝利
  • 王者・藤原敬典がマウントパンチで挑戦者・倉岡幸平にTKO勝利
  • これで4度目の防衛に成功した藤原。若い選手たちの挑戦を受けて「叩き潰す」。
  • 第3代フェザー級王座決定戦は加藤惇が森興二にスリーパーで一本勝ち
  • ZST無敗のまま王者になった加藤は他団体出撃と2階級制覇をアピール
11月23日(日)東京・ディファ有明で総合格闘技イベント「ZST」(ゼスト)の旗揚げ12周年記念興行が行われた。

ZSTは2002年11月23日に旗揚げ。前田日明が代表を務めるRINGSの流れを汲む団体としてスタートし、これまで所英男ら、数々の強豪選手を世に送り出してきた。旗揚げ当初はZST-GPとしてトーナメントを開催してきたが、2007年のウェルター級をきっかけに、各階級でチャンピオンを制定。現在では全5階級にチャンピオンが存在し、そのタイトルマッチが軸となっている。

そして今大会では記念興行らしくセミファイナルとメインイベントで2大タイトルマッチが組まれた。

セミファイナルは第3代フェザー級王座決定戦の加藤惇VS森興二。本来この試合は第2代王者・森の防衛戦として行われる予定だったが、森が7月の試合で契約体重をオーバーしたため、王座をはく奪。防衛戦ではなく森とZST無敗の加藤による王座決定戦という形でベルトが争われた。

先にペースを掴んだのは王者・森。得意のパンチでプレッシャーをかけて加藤を下がらせる。しかし加藤も首相撲からのヒザ蹴りに活路を見出し、テイクダウンを奪うと、森の一瞬の隙をついてチョークスリーパーへ。これで森からギブアップを奪い、加藤が新王座に就いた。


第3代フェザー級王座決定戦は加藤惇が森興二にスリーパーで一本勝ち 撮影:中村拓己

見事な勝利で王者となった加藤は「このベルトを獲るために寝る間を惜しんで練習したのでめちゃめちゃうれしいです」と喜びの言葉。ZST王者として他の格闘技イベントでも強さを見せたいとアピールすると「バンタム級にも体重を落とせるのでバンタム級のベルトも獲りたい。バンタムとフェザー級どちらでも活躍したい」と2階級制覇の夢を語った。


そしてメインイベントでは初代バンタム級王者・藤原敬典と挑戦者・倉岡幸平によるバンタム級タイトルマッチが行われた。

藤原は初代王者にして、これまで3度の防衛に成功しているZSTの絶対王者と言える存在。一方の倉岡は長期欠場を乗り越えて今年戦線復帰、順調に勝ち星を積み重ねて王座挑戦に辿りついた。

お互い打撃を得意にしていることもあり、両者は序盤からタイトルマッチらしいスリリングな展開を繰り広げる。しかし2Rに藤原が右の前蹴りをボディに突き刺すと、そこからボディへのヒザ蹴りで攻め立てる。3Rに入ると右フックを当てて、マウントポジションからパンチを連打。倉岡の動きが止まったところでレフェリーが試合をストップし、藤原が盤石の強さでベルトを守った。


これで4度目の防衛に成功した藤原。若い選手たちの挑戦を受けて「叩き潰す」。撮影:中村拓己

これでZST史上最多となる4度目の防衛に成功した藤原。セミファイナルで勝利した加藤、そして第13試合で勝利した18歳の超新鋭・柏崎剛らから挑戦要求されたものの「勝った選手はすぐにベルトが欲しいとか挑戦させてほしいと言うけど、まだまだ実力が足りない」と一蹴。

特に柏崎は「夏前までには挑戦したい。ベルトを獲る自信がある」と10代での王座獲得に自信たっぷりのコメントを残しているが、王者・藤原も「今のZSTは若手が盛り上がって、面白い試合をしているけど、僕が叩き潰す」と若手に道を譲る気持ちは一切なし。両者の対戦、そして世代闘争が2015年のZSTのテーマになりそうだ。

■「ZST.43」本戦試合結果

メインイベント(第15試合)/ZSTタイトルマッチルール/バンタム級タイトルマッチ(61.2kg以下)(5分5R)
○藤原 敬典(スピニングガレージ)
vs
×倉岡 幸平(蒼天塾)
(3R4分28秒 TKO)※パウンドによるレフェリーストップ

セミファイナル(第14試合)/ZSTタイトルマッチルール/第三代フェザー級王者決定戦(65.8kg以下契約)(5分5R)
○加藤 惇(キングダムエルガイツ)
vs
×森 興二(X-ONE GYM 湘南)
(2R3分30秒 裸絞め)

第13試合/RINGSルール/61.2kg以下契約(5分3R)
○柏崎 剛(K-PLACE埼玉格闘技道場)
vs
×渡辺 竜也(RINGS/MAX GYM)
(2R3分32秒 フロントチョーク)

第12試合/RINGSルール/65.8kg以下契約(5分2R)
○檜山 勇斗(パラエストラ川崎)
vs
×関 鉄矢(SONIC SQUAD)
(2R5分00秒  判定 2-0)

第11試合/RINGSルール/56.7kg以下契約(5分2R)
○上原 佑介(マルワジム横浜/team roial)
vs
×伊達 聡(Team DATE)
(2R5分00秒 判定 3-0)

第10試合/RINGSルール/84.0kg以下契約(5分2R)
△NAKADAI(リバーサルジム横浜グランドスラム)
vs
△サラリーマンシバター郎(パンクラス P’s LAB 横浜)
(2R5分00秒 判定 0-1)

第9試合/RINGSルール/70.3kg以下契約(5分2R)
×山本 裕次郎(リバーサルジム新宿 Me,We)
vs
○有村 脩也(U-FILE CAMP 登戸)
(2R5分00秒 0-3)

第8試合/RINGSルール/55.0kg以下契約(5分2R)
×澤田 健壱(パラエストラ東京)
vs
○坂巻 魁斗(BRAVE GYM)
(1R3分8秒 フロントチョーク)

第7試合/RINGSルール/65.8kg以下契約(5分2R)
○樋沼 朝光(RIKI GYM)
vs
×金井塚 信之(リバーサルジム東京スタンドアウト)
(2R5分00秒 判定)

第6試合/GT-Fルール/62.0kg以下契約(5分2R)
△牧野 仁史(リバーサルジム東京スタンドアウト)
vs
△伊藤 盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)
(2R5分00秒 ドロー)

第5試合/ZSTルール/70.0kg以下契約(5分2R)
×太田 裕之(OFC)
vs
○上田 厚志(骨法烏合会矢野卓見道場)
(2R1分59秒 アームロック)

第4試合/ZSTルール/55.0kg以下契約(5分2R)
×竹中 慎(パンクラス P’s LAB 東京)
vs
○榛葉 善也(マスタージャパンMMA)
(1R4分47秒 腕ひしぎ十字固め)

第3試合/ZSTルール/65.0kg以下契約(5分2R)
○太田 洋平(Brightness)
vs
×馬場 高広(リバーサルジム横浜グランドスラム)
(1R1分44秒 ヒールホールド)

第2試合/ZSTルール/61.2kg以下契約(5分2R)
○上田 貴央(パラエストラTB)
vs
×野沢 零羽(和神会)
(2R1分37秒 アームロック)

第1試合/ZSTルール/61.2kg以下契約(5分2R)
○早坂 俊明(パラエストラ川崎)
vs
×平田 純一(STL-OFC)
(2R0分50秒 アンクルホールド)
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