ピレネー初日の第16ステージ、総合上位勢の中で最も攻撃的だったのはフランス人のティボー・ピノ(FDJ)だった。
超級山岳ポール・ド・バレスの上りでメイン集団のスピードを上げると、ライバルのロマン・バルデ(アージェードゥーゼル)を振り落とすことに成功。総合では4位から3位に浮上し、25歳以下のヤングライダー賞争いでもバルデを逆転してマイヨブランを手に入れた。
ツールの公式サイトの掲載されたピノのコメントは以下の通り。
「今日の目標はマイヨブランを獲ることと、ライバルに対してタイムを稼ぐことだった。つまり、バルベルデ(モビスター)とバルデのことだ。ここまでのツールで脚の調子は最高だったから、それを利用しなければならなかった。ポール・ド・バレスではバンガーデレン(BMCレーシング)とバルデを振り落とせると気づいたので、加速したかったんだ」
「チームワークは最高だった。ジェレミー・ロワが逃げから下がってきて僕のそばにいたのは貴重だったね。彼と一緒にダウンヒルする予定だったんだ」
「マイヨブラン争いでは、バルデに対して1分30秒稼いだ。理論上、タイムトライアルは僕の方が強い。でも、ツールではバッドデイ(調子の悪い日)はいつでも起こりうるから、慎重にいかないとね」
「バルベルデとバンガーデレンに対しても、もっとタイムを稼がないといけない。総合2位は手が届きそうだ。でも、バルベルデを苦しめるのは簡単じゃない。彼は決して大きくタイムロスしないんだ。ペロー(アージェードゥーゼル)は真のタイムトライアルスペシャリストだから、より大きな脅威になるかもね」
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