新連載【澤田裕のさいくるくるりん】コミュニティサイクルが教えてくれる“新しい景色” | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

新連載【澤田裕のさいくるくるりん】コミュニティサイクルが教えてくれる“新しい景色”

オピニオン コラム
「コミュニティサイクル」という言葉を聞いたことがありますか? エリア内に複数の貸し出し&返却スポットが用意され、そこで自由に乗り捨てられるレンタサイクルのことです。7年前にスタートしたフランスのヴェリブは、パリ市内1700か所以上のスポットに2万3000台が配
  • 「コミュニティサイクル」という言葉を聞いたことがありますか? エリア内に複数の貸し出し&返却スポットが用意され、そこで自由に乗り捨てられるレンタサイクルのことです。7年前にスタートしたフランスのヴェリブは、パリ市内1700か所以上のスポットに2万3000台が配
「コミュニティサイクル」という言葉を聞いたことがありますか? エリア内に複数の貸し出し&返却スポットが用意され、そこで自由に乗り捨てられるレンタサイクルのことです。7年前にスタートしたフランスのヴェリブは、パリ市内1700か所以上のスポットに2万3000台が配備され、今では市民のみならず観光客にも幅広く利用されています。

日本全国で60地域を超え、首都圏でも江東区や横浜市、さいたま市などで始まっているこのサービスを活用し、自転車散策をしましょうというのが今回のテーマです。

たとえば「江東区臨海部コミュニティサイクル(KCC)」では、お台場海浜公園や日本科学未来館といった見どころに合わせて21のスポットが設けられ、時間を気にせず自由に巡ることができます(3月31日までは24時間営業です)。もちろん、停めるだけならそれ以外の場所でも大丈夫です。

ベイサイドのカフェに立ち寄って海を眺めながらお茶を飲む、ダイバーシティ東京やアクアシティお台場といったショッピングモールで買い物をする、あるいは東京湾に突き出た公園まで足を延ばすなど楽しみは尽きません。乗降する場所も運行本数も限られる公共交通機関では、とてもそんなわけにはいきませんよね。

各スポットに用意されている小径の自転車(写真参照)は、走り出しがスムーズで小回りが利くだけでなく、3段変速付きだからちょっとした坂道だって平気です。ウェブサイトの「おすすめサイクリングコース」にあるように湾岸地域から飛び出して、銀座や下町まで足を延ばせるほどのポテンシャルを秘めています。1日パスでも500円と、料金も手ごろです。浮いたお金で食事や買い物を奮発するのもいいでしょう。

このKCCに限らず多くのコミュニティサイクルが、インターネットを活用した登録・予約・決済システムを導入しているのも特徴です。各スポットの貸し出し状況はPCやスマートフォンにリアルタイムで表示されますから、「借りようとしたらすべて出払っていた!」などということもありません。

KCCでは昨年末、カーボン製ロードバイクを筆頭とするスポーツ自転車のレンタルも始めました。こちらは料金が2500円~1万0400円/日と高めですが、その代わり次元を超えた走行感が味わえます。長い距離を走ってみたいとき、あるいはスポーツ自転車を購入する前のお試しとして利用してみてはいかがでしょうか。
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