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シクロクロスで荻島美香がマスターズ世界女王に

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 シクロクロスのマスターズ世界選手権が1月22日にベルギーのモルで開催され、オランダ在住の二児のママ、荻島美香が40~49歳女子の部で初の世界チャンピオンになった。念願だったというブルーの世界チャンピオンジャージを1年間着用することになった。以下は本人による
  •  シクロクロスのマスターズ世界選手権が1月22日にベルギーのモルで開催され、オランダ在住の二児のママ、荻島美香が40~49歳女子の部で初の世界チャンピオンになった。念願だったというブルーの世界チャンピオンジャージを1年間着用することになった。以下は本人による
 シクロクロスのマスターズ世界選手権が1月22日にベルギーのモルで開催され、オランダ在住の二児のママ、荻島美香が40~49歳女子の部で初の世界チャンピオンになった。念願だったというブルーの世界チャンピオンジャージを1年間着用することになった。以下は本人によるレポート。

 コースは昨年よりもさらに細かく砂の個所を盛り込んだテクニカルでかつスピード要するものだった。私が出場するカテゴリー40歳から49歳はさほど多くない15選手ほどのスタート。昨年はトップで砂のセクションに突入したが、今年は抑えめに5・6番目で突入した。
 しかし、昨年優勝のドイツ選手がはるか彼方に飛んでいくように見えなくなったので、自分の走りにものすごく不安を持ってしまった。そこからはもうひたすら1人ひとり、呼吸を整えながら抜くことに集中をしていたら、はるか彼方に飛んでいったはずの昨年の優勝者が目の前に飛び込んできた。
 彼女は全く私に気づいておらず、私は冷静に後ろに入ってその走りに合わせていた。でもそれは私のハイテンポではなかったから、ラスト1周に入る前に一気に抜き去った。
 と、そこまではよかったが、なかなか彼女を振り払うことができずに焦り始めて細かいミスをする。それでも立ち上がりのトップスピードは私が勝っていることが距離感からわかって、それからは立ち上がりを全開で、コーナーをていねいに走ることを心がけた。最後の砂区間を抜けてからゴールまでのアスファルトで抜かれることはないと確信を持ちつつ、後ろは一切見ずにもがき倒してゴールに入った。

 ベルギー・モルのシルバーメール湖畔に君が代が鳴り響いたあの空気を日本に届けたかった。青いアルカンシエル(虹色ジャージ)に袖を通した瞬間に、今までお世話になった方々に胸を張って世界一を報告できるという喜びを感じた。
 これから1年間、青いアルカンシエルを着て自転車を楽しみたいと思います。私を信じてサポートして下さったスポンサーの方々や惜しみない声援と激励を送ってくれたみなさん、本当にありがとうございました。
《編集部》

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