香港の黄金宝がスクラッチの世界チャンピオンに | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

香港の黄金宝がスクラッチの世界チャンピオンに

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 地中海に浮かぶスペインのマヨルカ島パルマで開催されているトラック世界選手権は、大会2日目の3月30日に男子スクラッチの決勝を行い、ホンコン・チャイナの黄金宝(ワン・カンポー=34)が欧州勢を抑えて初優勝した。香港選手が100年以上の歴史を有する同大会で世界チャンピオンになったのは初めて。
 同種目に出場した盛一大(24=愛三工業)は予選を2位で通過したが、決勝では完走できなかった。男子ケイリンでは伏見俊昭(31=競輪選手会)が1~6位決勝に進めず、10位に終わった。同大会は31日に飯島誠(36)が出場するポイントレース決勝などが、4月1日にスプリント決勝などが行われる。

 黄は五輪でのメダルが期待できるアスリートとして香港市民ならだれもが知る存在。トラック競技からロードレースまで走るオールラウンダーで、日本でもツール・ド・北海道からツール・ド・おきなわまで数々のタイトルを奪取。昨年はツアー・オブ・ジャパン大阪で優勝し、総合トップのジャージを着用した。
 今季もすでにアジアツアーで通算3勝。この大会にはポイントレースに照準を定めていたが、調整種目としてエントリーしたスクラッチで優勝してしまったのだからあなどれない。
 5月にはホンコンプロサイクリングチームのエースとしてツアー・オブ・ジャパンに出場する。「アジアの虎」と呼ばれる男が北京五輪を翌年に控えた日本選手にとっては大きな壁となって立ちはだかっている。
《編集部》
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