
ブランドン・ニモ外野手を皮切りにエドウィン・ディアス投手、ピート・アロンソ内野手と主力が立て続けにチームを去ったメッツ。チームを支えてきたコアメンバーが消え、ロースターの再構築に迫れている中、チームはルイス・ロバートJr.外野手(ホワイトソックス)に接触。獲得に動いたようだが、頓挫する可能性も浮上しているという。
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■Wソックスオーナーは拒否の姿勢
主力の流出を許したメッツは、ニモが抜けた外野陣の補強策として、28歳のロバートJr.に白羽の矢を立てたようだ。
米地元紙『ニューヨーク・ポスト』の看板記者、ジョン・ヘイマン氏は「メッツはロバートJr.について問い合わせを行った」と紹介。同時に浮上した問題点も指摘した。「メッツとしては有望株を放出する以上、ロバートJr.の年俸2000万ドル(約31億円)に関して一部負担を求めている。ただ、ホワイトソックスの強硬的なオーナー、ジェリー・ラインズドルフ氏が、(富裕オーナーである)スティーブ・コーエン氏率いるメッツに資金を出す可能性は低い」と説明した。
声が掛かったロバートJr.は、メジャー6年間で通算577試合に出場して打率.259、102本塁打、298打点、102盗塁、318得点を記録。守備面では中堅手として安定したプレーを披露している。2023年には38本塁打を放つなど長打力も備え、走攻守でスター選手になれるポテンシャルを秘めている。
■メッツの要求は「腹立つ」
しかし、今季も負傷者リストに2度入るなど、健康維持がままならない。そのため、昨季は100試合、今季も110試合の出場にとどまった。ただ、能力的には一級品。移籍市場では、常に注目の的となっている。
ヘイマン記者の報道を受けて、米メディア『FANSIDED』はメッツの要求を疑問視。「これが他のオーナーであれば、ホワイトソックスに資金援助を求めることも理解できる。しかし、コーエン氏は球界で最も裕福なオーナー。入手可能で才能ある中堅手を狙う時に、金銭面が障害になるのは腹立たしい」とつづった。
その上で「(主力流出で)メッツファンにとっては地獄のようなオフシーズンとなっている。その上、チームが金銭を倹約する姿を見るのは、決して理想的とは言えない」と記し、資金投入を求めた。
補強費は潤沢にあるはずだが、財布のひもは固いメッツ。今後の動向に注目が集まっている。
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