
総合格闘家の堀口恭司は22日(日本時間23日)、カタール・ドーハにて開催される「UFCファイトナイト」でフライ級12位タギル・ウランベコフ(ロシア)と約9年ぶりのUFC復帰戦に臨む。
2015年4月に堀口と対戦した当時UFCフライ級王者のデメトリアス・ジョンソン(米国)がYoutubeチャンネル「U-NEXT格闘技公式」のインタビューに応じ、堀口の復帰戦と今後について展望した。
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■「UFCはもっと面白くなるだろう」
元世界王者は2015年に当時24歳の堀口と対戦。UFC4連勝中だった堀口を5ラウンド腕ひしぎ十字固めによる一本勝ちで下し、堀口のUFCキャリア(8戦7勝1敗)で唯一の黒星をつけた。
UFC復帰戦を迎える35歳の堀口について、ジョンソンは「歳もキャリアも重ねたいい時期だと思う」と言及。「朝倉海にもセルジオ・ペティスにもKOされたけど、その後堀口はきちんと勝ち返した。だから面白いんだ」とキャリアを積んだことで深まった堀口の魅力を口にし、「堀口がUFCで戦うことになったら、UFCはもっと面白くなるだろうね」と活躍にも期待を寄せた。
堀口はジョンソンとのタイトル戦に敗れてから現UFC同級王者のアレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)や、元ONE世界フライ級王者のアドリアーノ・モラエス(ブラジル)らが所属するATT(アメリカン・トップチーム)に所属し研鑽を積んでいるが、「世界最高のフライ級選手たちとトレーニングをしているんだから、問題ないはずだよ」と練習環境にも太鼓判。
さらに、「堀口の強みは対戦相手に適応できることだと思う」と長所を挙げ、2016年からコーチを務めるマイク・ブラウン氏にも言及。朝倉海との第2戦でカーフキックを連発しリベンジに成功した事例を挙げて「(戦術は)主にコーチのおかげだと思う」とした上で、「堀口は試合に適応し、コーチの言うことを聞くのがすごく上手いんだ。それが今の堀口の最大のスキルセットだと思うよ」と私見を語った。
また、2024年9月に38歳でMMA引退を表明したジョンソンは「年を取るにつれて同じ体じゃないから、知恵を持って戦うようになる」とし「堀口は賢くなったと感じた」と堀口の戦い方が変わったことにも注目している。
堀口はUFC戦績7勝1敗。ジョンソンとのタイトル戦以外は全勝していただけに、当時の堀口を知る格闘技ファンからの期待も大きい。果たして堀口は再びUFCで名を馳せることができるのか。注目の復帰戦は23日の深夜に迫っている。
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