
卓球の「WTTチャンピオンズ・フランクフルト」は5日、女子シングルスの1回戦が行われる。世界ランキング7位の張本美和(木下グループ)は、同32位のチャン・リリー(アメリカ)と対戦する。
今大会に第1シードとして臨む張本美。ライバルの中国勢が不在の中、優勝争いに絡む活躍が期待される。
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■第4シードまでを占める日本勢
張本美は、「WTTスターコンテンダー・ロンドン」に続く2週連続優勝を狙った前週の「WTTチャンピオンズ・モンペリエ」で、準々決勝にて世界5位(現4位)の王芸迪(中国)にフルゲームで敗れ、自身初のチャンピオンズ優勝を逃した。
ドイツ・フランクフルトで迎える今回は、前週に不在だった世界1位の孫穎莎、2位の王曼昱に加え、3位の陳幸同、4位の王芸迪、5位の蒯曼も出場を回避。トップ5の中国勢がそろって不在となり、日本勢の優勝の可能性が高まっている。
その中でも、日本勢トップを維持する張本美は優勝争いの有力候補で、昨年10月の「WTTチャンピオンズ・モンペリエ」で優勝した大藤沙月(ミキハウス)に次ぐ戴冠が期待される。
初戦で対戦するチャン・リリーはアメリカのエースで、過去の対戦成績は張本美の1勝0敗。昨年3月の「シンガポール・スマッシュ」で初対戦し、張本美が3-1で勝利している。
今大会では、2回戦で前週のモンペリエ大会準優勝者・ザビーネ・ウィンター(ドイツ)と対戦する可能性があり、最初の山場を迎える。また、準決勝では、前日に初戦を突破した大藤や、復調を見せている申裕斌(韓国)といった難敵と対する可能性があり、実力者との激戦が予想される。
中国勢が不在の今大会では、第4シードまでを日本選手が占めており、日本勢同士の争いとなる可能性も高い。そんな中、第1シードとして挑む張本美が、優勝争いを牽引できるか注目される。
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