
12日に東京競馬場で行われる第1回アイルランドT(GII、東京芝1800m)には福島牝馬Sを制したアドマイヤマツリ、目下3連勝中のアンゴラブラック、今度こその2勝目を狙うボンドガールなどが出走予定。
ここでは、昨年同時期に同条件で施行されていた府中牝馬Sの過去10年のデータを参照。予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■夏競馬稼働組が好成績
最多勝利の2勝を挙げるのが前走クイーンS、関屋記念、小倉日経オープン組。続いて前走垂水S、米子S、エリザベス女王杯、WASJ組が1勝といった成績。中でも夏競馬組が多く好走している傾向にある。
クイーンS【2.2.3.21】関屋記念【2.2.1.4】小倉日経オープン【2.0.0.1】米子S【1.1.0.0】垂水S【1.0.0.1】エリザベス女王杯【1.0.0.0】WASJ第2戦【1.0.0.0】安田記念【0.1.0.2】札幌記念【0.1.0.6】エプソムC【0.1.0.3】新潟日報賞【0.1.0.0】ドバイターフ【0.1.0.0】ヴィクトリアマイル【0.0.4.14】京成杯オータムH【0.0.1.7】宝塚記念【0.0.1.0】
最多勝利タイのクイーンS組は【2.2.3.21】の成績。過去10年で2勝、連対率14.3%、複勝率は25.0%を記録しており、今年はライラック、フィールシンパシーが出走予定。また、前走の人気順での成績を見てみると、
1人気【1.0.1.3】2人気【0.1.0.3】3人気【0.0.0.3】4人気【0.0.1.3】5人気【1.0.0.0】6~9人気【0.1.1.6】10人気以下【0.0.0.3】
勝ち馬を輩出したのは1人気と5人気の2つだが、6~9人気も2頭の好走例があり、クイーンSで9人気だったフィールシンパシーにはほんの僅かながら好走の条件がある。10人気以下だとさすがに厳しく【0.0.0.3】といった成績で今年はライラックが該当。ここからの巻き返しは厳しいか。
また、クイーンSと同じ勝ち馬を2頭輩出している関屋記念組は【2.2.1.4】の成績で、連対率44.4%で複勝率が55.6%という数字を記録している。今年はカナテープ、ボンドガールが出走予定。こちらも前走人気別でみると、関屋記念で2人気に推されていた馬が【2.0.0.0】となっており、ボンドガールには追い風となる。
■前走ヴィクトリアマイル組の苦戦データ
一方で、GIの前走ヴィクトリアマイル組は【0.0.4.14】といった成績。東京&牝馬限定といったところで相性は良さそうに見えるが、勝ち馬はおろか連対すらなく、物足りない印象だ。3着に好走している4頭も2024年マスクトディーヴァ、22年アンドヴァラナウト、19年ラッキーライラック、16年のスマートレイアーといずれもGIで馬券内に入った経験のある実力馬であり、GIで馬券内に入った経験のないアドマイヤマツリ、サフィラの2頭はデータ通りなら苦戦は必至か。
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