
カブスの鈴木誠也外野手が30日(日本時間10月1日)、自身初のポストシーズンゲームとなるワイルドカードシリーズ第1戦(vs.パドレス)に「5番右翼」で先発出場。5回の第2打席で同点アーチを放ち、チームの勝利(3-1)に貢献した。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、この一発はメジャー史上初の快挙になったという。
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■「セイヤがやってのけた」米記者伝える
鈴木は渡米4年目にして初めて臨むポストシーズン(PS)で、いきなり大仕事を果たした。0-1と1点を追う5回無死。相手先発ニック・ピベッタ投手が投じた94.5マイル(約152.0キロ)の内角速球を見事に捉え、左中間席へ運んだ。
鈴木はレギュラーシーズン最後の4試合で本塁打を放っており、これで5戦連発。ラングス記者によると「4試合連続本塁打の状態でポストシーズンに入ったのは、(鈴木を除くと)過去に3人しかいない。2007年のライアン・ハワード、1985年のジョージ・ブレット、1980年のマイク・シュミット。ただし、その3人は全員、ポストシーズン初戦で本塁打を放つことはできなかった。ところが今日、セイヤ・スズキはそれをやってのけた」と記し、鈴木がメジャー初の記録を打ち立てたと伝えた。
鈴木は試合後、「とりあえず最高でした。ファンの皆さんの熱気もすごかった。終始鳥肌が立っているというか、シーズン中とは違う緊張感、球場も素晴らしい雰囲気だった」と第1戦を振り返った上で、会心の一撃については「自分が思っている以上の力が出て、周りのみんなに打たせてもらった本塁打だった」と語った。
■カウンセル監督「本当に誇らしい」
クレイグ・カウンセル監督は、鈴木の同点弾について「ポストシーズンでああいう当たりが出ると、球場の空気そのものが一瞬で変わるんだ。スタジアム全体のエネルギーが一変する。そういう特別な瞬間なんだ。そして、何よりセイヤのことを心からうれしく思う。彼がこの舞台をどれほど楽しみにしていたか知っているし、その中で大きな役割を果たしたのは本当に誇らしいよ」とした。
鈴木はレギュラーシーズン終盤になって急激に調子を取り戻したが、この点については「説明できない。正直分からないが、シーズンも終わって気持ちを切り替えてポストシーズンモードで(打席に)入っている」と話した。そのほか、勢いを大事にし、積極的にバットを振っていることが結果につながっているという趣旨の言葉も残しており、アグレッシブな姿勢を強調した。
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