
25日(日本時間26日)に行われたア・リーグ中地区の首位攻防戦は、タイガースがガーディアンズに4-2で勝利。前日明け渡した首位に返り咲き、再び同率でトップに並んだ。注目を集めた3連戦は、タイガースが1勝2敗で負け越し。レギュラーシーズン3試合を残して、開幕から独走状態だったチームが窮地に追い込まれている。
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■前半戦はタイガースが独走も……
今季のタイガースは開幕から絶好調で、堅実な打線とエース左腕タリク・スクーバル擁する投手陣が噛み合い、4月と5月で19個の貯金を積み上げて首位を独走した。
対するガーディアンズは、一時は首位と15.5ゲーム差をつけられ、優勝争いから完全に脱落。守護神のエマニュエル・クラセ投手が賭博疑惑で出場できない状況にもなったが、メジャーワーストクラスの低打率打線を投手力でカバー。9月に入って10連勝を飾るなど、同時期に大失速したタイガースを猛追した。
■いよいよタイガースが不利な状況に
1ゲーム差に迫られたタイガースは、23日(同24日)からの首位攻防戦の初戦を落としてタイに並ばれると、第2戦も敗れてついに2位転落。第3戦こそ勝利し再び同率首位に並んだが、直接対決ではガーディアンズに5勝8敗と負け越した。全日程終了時に勝敗数で上回らなければ、ガーディアンズに地区優勝をさらわれる。
MLB公式によると、15.5ゲーム差からの地区優勝となればメジャー史上初の快挙。これまでの最大は、1978年のヤンキースが逆転した14.0ゲーム差になるという。レギュラーシーズン残り3試合、タイガースは強豪レッドソックスと、ガーディアンズはポストシーズン進出がなくなったレンジャーズとの試合に臨む。球史に残る「大逆転劇」は実現するか。
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