【MLB】ドジャース悩みの種、剛腕スコットはストライクを投げすぎ? わずか2球種……四球率の減少に落とし穴か「12.2%→5.6%」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】ドジャース悩みの種、剛腕スコットはストライクを投げすぎ? わずか2球種……四球率の減少に落とし穴か「12.2%→5.6%」

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【MLB】ドジャース悩みの種、剛腕スコットはストライクを投げすぎ? わずか2球種……四球率の減少に落とし穴か「12.2%→5.6%」
  • 【MLB】ドジャース悩みの種、剛腕スコットはストライクを投げすぎ? わずか2球種……四球率の減少に落とし穴か「12.2%→5.6%」

ナ・リーグ西地区のドジャースは5日(日本時間6日)、敵地でのオリオールズ戦に1-2でサヨナラ負け。守護神のタナー・スコット投手が最終回に本塁打を浴びて、4連敗を喫した。

今季鳴り物入りで加入した剛腕の度重なる背信投球は、ドジャースの悩みの種となっている。昨季から防御率「1.75→4.56」と極端に悪化した要因はどこにあるのか。MLB公式のデータサイト『Baseball Savant』でスコットの投球指標を掘り下げると、意外な可能性が浮かび上がってきた。

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■フォーシームの質には変化なし

現在31歳のスコットは、昨季マーリンズパドレスの2球団で計72試合に登板、9勝6敗22セーブ、防御率1.75の好成績を残した。平均97.0マイル(約156.1キロ)前後の高回転フォーシームと、鋭いスライダーの2球種で打者を牛耳るグラウンドボールピッチャーで、昨季は対左打者の被打率.132、被本塁打なしと圧巻の投球を見せていた。

ところが、ドジャースに入団した今季は度重なる救援失敗で成績が悪化。この日も左打者から5本目のアーチを浴びて、防御率4.56まで落ち込んだ。

『Baseball Savant』で、スコットの昨季と今季を比較すると、フォーシームの平均球速が0.7マイル(約1.1キロ)減少しているものの、回転数はほぼ変わらない。縦横いずれの変化量にも大きな違いは見られないが、同球種における対左打者の被打率が「.065→.313」と跳ね上がっている。

■適度な「荒れ球」が失われ……

スコットの投球指標で、昨季と大きな違いが出ていたのが四球率。今季の「5.6%」はキャリア最少、メジャー全体でも上位11%に位置する。一見、優秀に感じられるが、好成績を残した昨季は12.2%で全体の下位12%だった。過去に10%を切ったのは1度のみで、制球力で勝負してきたタイプではない。

今季150打席以上対戦した投手の中では、ど真ん中絶好球のスイング割合を示す「Meatball Swing%(ミートボールスイング%)」が全体ワースト10位の87.5%を記録。昨季より6ポイント上昇しており、コース真ん中付近の「RunValue(ランバリュー)」がプラス17からマイナス3まで転落。甘い球で失点を重ねていることが浮き彫りになった。

球種が少なく、球威で圧倒するタイプのスコットにとって、一定の「荒れ球」は有利に働いていた可能性が高い。ハードヒットされるケースが増えた一因とも言えそうだ。(※指標はいずれも前日終了時点のもの)

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