
JRAは5日、第39回セントウルS(GII、芝1200m)の枠順を発表した。
スプリント界をけん引する一角のママコチャは2枠3番、同じく同期で6歳のトウシンマカオは7枠14番、世代交代を目論む4歳牝馬のカルチャーデイは7枠13番から発走する。
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■内回り・開幕週でも「内枠劣勢」
昨年は中京競馬場で行われた本レースだが、今年再び阪神の舞台に戻る。ここでは、2015年以降、中京開催で行われた4回を除く過去6回のデータを参照する。
過去6回において、いわゆる“死に枠”はなく、どの枠からも好走。複数好走を果たしているのが、5枠【2.2.0.8】と8枠【1.1.2.8】、続いて4枠と7枠がそれぞれ【0.1.2.9】となっており、真ん中枠か外枠が安定感を示す。
人気サイドの好走が多い本レースだが、3番人気以内で見ると、1~4枠【1.1.1.5】勝率12.5%、複勝率37.5%に対して、5~8枠が【3.3.0.4】勝率30.0%、複勝率60.0%と倍の数値を記録する。ママコチャよりもトウシンマカオやカルチャーデイに分がある。
4番人気以下に関しては、1~2枠が合わせて【0.0.0.13】と全滅。3~6枠は【2.2.1.31】、7~8枠は【0.0.4.15】となっており、伏兵に関しても内より外がいい。
開幕週の内回りコースだが、例年メンバーレベルが高い本レースにおいては、テンの速い馬が多く、内で窮屈な競馬を強いられるとリカバリーがなかなか利かない状況に陥るために「内有利」ではなくなると考えられる。
■好位内はリスキー
脚質別で見ると、当日逃げ・先行した馬は【0.0.0.5】の8枠を除けばどの枠からも好走しており、その成績は合わせて【4.2.2.13】勝率19.0%、複勝率38.1%、回収値が単勝789、複勝218をマークする。
先行馬は外からジワっといける馬の好走が目立ち、人気サイドでも穴馬でも好走を果たしているので、人気に関わらず前に行けるは8枠以外なら狙うべき。先行型のウイングレイテストとジャスティンスカイは安定感のある5枠に入り、スムーズに運べる可能性が浮上してきた。
一方、中団以下の差し・追込勢の出番も十分ある。こちらは4~5枠と7~8枠しか好走馬が出現しておらず、顕著。8枠に関しては【1.1.2.3】複勝率57.1%と堅実だ。好位に控える馬は前の馬、外の差し馬にフタをされて身動きが取れなくなるシーンがしばしばあり、その点を考慮すると、内過ぎない4~5枠や外の7~8枠が台頭しやすいのだろう。ラストの脚に賭けるタイプのカンチェンジュンガはハマれば一発ありそうな枠に入った。
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