【スーパーGT】王者トムス3連覇へ独走、鈴鹿で挑むホンダとニッサン追撃のラストチャンス | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【スーパーGT】王者トムス3連覇へ独走、鈴鹿で挑むホンダとニッサン追撃のラストチャンス

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【スーパーGT】王者トムス3連覇へ独走、鈴鹿で挑むホンダとニッサン追撃のラストチャンス
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2023年、2024年とGT500クラス連覇を果たした#1 au TOM’S GR Supra(坪井翔山下健太)が、前人未踏の3連覇に向け開幕戦優勝、第2戦2位と順調なスタートを切ったSUPER GT 2025年シーズン。

だがその後の第3戦、第4戦は、12年ぶり開催のマレーシアラウンドと、初めて実施となる2度のスプリントレース。このイレギュラーな2戦に1号車トムスが強いというデータはなかった。したがって勢力図にも変化が起きるのではないかと期待したが、第4戦を終了しランキングトップは依然として1号車トムスで変わらず、56.5ポイントを獲得。2位#37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京ジュリアーノ・アレジ)との差は、19ポイントと大差だ。

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■サクセスウェイトが及ぼす影響

特にポイントとなったのは、富士スピードウェイでの第4戦だ。土曜日、日曜日にそれぞれ予選と35周/50分間のスプリントレースが行われるという内容は第2戦後に発表されていたが、その際サクセスウェイトがどうなるのかは発表されていなかった。

中盤戦は、序盤戦で好成績を残せなかったサクセスウェイトの軽いチームがより上位を狙いやすくなり、序盤戦好成績のサクセスウェイトが重いチームは我慢のレースを強いられる。結果、終盤戦までタイトル争いはもつれることになる。この同シリーズならではの演出が、他のカテゴリーにはない興味深さに繋がっている。したがって、中盤戦にサクセスウェイトは必須だ。

だが、スプリントレースでサクセスウェイトを採用すれば、その特有の醍醐味は薄くなる。どちらが良いのか難しいところだが、シリーズ全体のことを考えればサクセスウェイトはそのまま採用すべきなのではと考えていた。

■スプリントレースは波乱なく決着

結局、第4戦はサクセスウェイトなしということになった。その結果、土曜日のレース1は1号車トムスが勝利。レース2は開幕戦2位の#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也福住仁嶺)が勝利し、1号車トムスが2位。いずれも途中で雨が降りだす場面があり、タイヤ交換か否かといったレベルにまで発展していれば事態は異なったのだろうが影響はほぼなく、9割方が予想した通りの結末となった。

スプリントレースそのものは従来のレースフォーマットにはないスリリング要素があって楽しめたが、実施するのであれば開幕戦が適切だったと思う。

■他メーカー勢に残されたチャンス

こうなると、サクセスウェイトのアドバンテージを活かし王者追撃の権利を得るためには、今週末鈴鹿サーキットで行われる第5戦(8/23予選、8/24決勝)、第6戦(スポーツランドSUGO:9/20予選、9/21決勝)のどちらかでの優勝は必須。

中でも期待は、開幕から4戦連続でトヨタ勢に優勝を奪われている他の2メーカー勢だ。鈴鹿はホンダのホームコースであり、その優位性と大勢のホンダファンの応援が力になる。ニッサン勢にとっても、2020年から5連勝の実績があるほど、鈴鹿は相性の良いコースだ。ホンダ勢の現在ランキング最上位は5位の#100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴牧野任祐)でトップとは30.5ポイント差、ニッサン勢の現在ランキング最上位は6位の#12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴ベルトラン・バゲット)でトップとは32ポイント差。2台にとってはこの第5戦で優勝することが、タイトル獲得のためのラストチャンスだと言っても良い。

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