
卓球の「WTTチャンピオンズ横浜2025」は9日、神奈川県の横浜BUNTAIで女子シングルスの2回戦が行われ、世界ランキング8位の伊藤美誠(スターツ)は同15位の石洵瑶(中国)と対戦。ゲームカウント2-3で敗れ、準々決勝進出を逃した。
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■第2G以降相手の確実性高まる
伊藤は1回戦で41歳のベテラン、黃怡樺(台湾)をストレートで退けて突破。迎えたのは実力者である石洵瑶で、1ゲームこそ11-6で幸先良いスタートを切ったが、「1ゲーム目は相手のミスで取った」と自身が振り返ったように、2ゲーム以降は確実性を高めた相手が対応。第4ゲームこそ取ったものの、フルゲームデュースの末に敗れた。
伊藤は試合後に敗因について「得点源が少なくて戦術を広げることができなかった」とコメント。1回戦で苦労を強いられていた台への適応については「普段よりも変化が効きづらかったり、スマッシュがつぶれてしまうというのが今回の練習では特にあった」とこの試合でも見られたと明かした。
敗れた伊藤は、「中国選手相手には前半が勝負だと思うので、1-1になってしまったところ。そこまで気にしてなかったんですけど、最終的にはそこが取られたところが敗因だったかなと思う」と2ゲーム目以降の戦いを悔やんだ。
日本でのチャンピオンズで上位進出が期待された伊藤の今大会はベスト16で終焉。次は14日からスウェーデン・マルメで行われる「ヨーロッパ・スマッシュ」に挑むことになる。
大会前から同国でのプレーを熱望していた伊藤は、「いつもはストックホルムだけれど、今回は行ったことがない場所。初めて行くのはどういう場所なのかは気になります」と語り、引き続き続く世界での戦いに意気込んだ。
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