
ヤンキースは26日(日本時間27日)、アーロン・ジャッジ外野手が右肘痛のため10日間の負傷者リスト(IL)に入ることを発表した。22日(同23日)のブルージェイズ戦で送球した際に痛めていた。アーロン・ブーン監督によると、じん帯に損傷はなく、復帰後しばらくはDHで起用する方針だという。26日(同27日)の本拠地フィリーズ戦で、今季初めてスタメンから外れた。
◆【実際の映像】ヤ軍の主砲・ジャッジを襲った緊急事態 送球の際に顔をゆがめたブルージェイズ戦の守備時の様子
■じん帯に損傷なく安堵の声も
米複数メディアによると、ジャッジは22日(同23日)のブルージェイズ戦で負傷。6回に補殺を狙って送球した際、右肘に痛みを感じたが、その後の2試合も含めて痛みを抱えながらプレーを続けたという。
ジャッジは「24日(同25日)のオフを挟めば状態が改善すると考えていた」と振り返ったが、オフ明け25日(同26日)のフィリーズ戦でも痛みが残っていたという。
ただ、「懸念しているのは送球。だからIL入りには抵抗があった。ここ数日間バットは振っているし、打撃はできる。できるならば、打者として試合に出してほしい」とDHとしての出場を直訴。しかし、この案は球団から却下されたという。
ブーン監督は「肘のじん帯に損傷はないようだ。これはいいニュースだ。ILから復帰して最初の数日は、おそらくDHに入るだろう。それからスローイングを再開し、すぐに外野に戻れることを願っている」と話した。
■右翼手はスタントンが代役か
ジャッジ離脱により、右翼には普段DHに入っているジャンカルロ・スタントン外野手が入る可能性も指摘されている。右翼手としてプレーすれば、2023年以来となる大砲は「チームが勝つために一番いいのは、自分が外野でプレーすることだと思う。今週は外野手としての練習をして、必要な時にすぐ出場できるように準備をしておく」と覚悟を示した。
一方でトレード期限が31日(同8月1日)に迫っており、ヤンキースの補強プランについても注目が集まっている。米スポーツメディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は、米放送局『FOXスポーツ』の番組に出演した際、「ジャッジ離脱を受けて方針変更はあるか」と問われると、「まったく変わっていない」と断言。「ヤンキースは金曜日にライアン・マクマーンをトレードで獲得し、あとは投手補強に注力するつもりだ。それは、今も変わっていないと思う。複数のリリーフ投手と先発投手が必要だろう」と伝えた。
メジャー屈指のスラッガーであるジャッジは、今季も打率.342、37本塁打、85打点とハイパフォーマンスを披露し、三冠王も狙える位置につけている。順調にいけば、8月上旬には復帰することになるが、それまでチームはスーパースター抜きで耐えられるか。ヤンキースの戦いぶりから目が離せない。
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Aaron Judge is dealing with an elbow issue, and the Yankees are sending him in for imaging
A few days ago he looked like he was in a ton of pain after this throw back in…
Please baseball gods, do not do this.. pic.twitter.com/bOn8ABlTIE
— Fuzzy (@fuzzyfromyt) July 26, 2025