
米スポーツ専門局『ESPN』は8日(日本時間9日)、7月31日(同8月1日)に迫ったトレード期限に言及。「スキーンズ、アクーニャ、そしてバクストンを巡るトレード案」と題して、大物が今夏移籍する可能性について探った。
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■メッツを含めて三つ巴か
23歳の若き剛腕ポール・スキーンズ投手に関しては、複数球団がパイレーツにトレードを打診しているという情報が5月に浮上し、一気に移籍の機運が高まった。
しかし、その後パイレーツのベン・チェリントンGMが「球団内で話題になっておらず、検討もされていない」と“火消し”のコメントを発表し、話題は沈静化した。
ただ、『ESPN』は2022年の夏にフアン・ソト外野手がナショナルズからパドレスへ電撃移籍した例や、最近でもレッドソックスと10年契約を結んだばかりのラファエル・デバース内野手が6月にジャイアンツへ移籍したパターンを紹介し、大物のサプライズトレードが実現する可能性は否定できないと主張した。
その上で、『ESPN』はスキーンズ争奪戦が勃発した場合のトレード案を紹介。メッツ、ドジャース、タイガースという3球団が有力とした上で、それぞれの予想される交換要員を提示した。
■ラッシング捕手の名前も
ドジャースの場合は、ダルトン・ラッシング捕手、ホセ・デ・パウラ外野手、ジャクソン・フェリス投手という若手有望株に加え、アレックス・フリーランド内野手、エメット・シーハン投手が放出要員になると見立てた。
しかし、それでもドジャースはタイガースの後塵を拝すことになるという。『ESPN』はマックス・クラーク外野手、ケビン・マゴニグル内野手という全体プロスペクトランキングでも上位に位置する有望株のほか、“ジャスティン・バーランダー二世”の呼び声もあるジャクソン・ジョーブ投手、コルト・キース内野手、ソーヤー・ギプソン=ロング投手らを交換要員として揃えたタイガースが、ドジャースを上回り争奪戦を制すると予想した。
また、『ESPN』は「当然のことながら、パイレーツはロウキ・ササキ(佐々木朗希投手)をトレードパッケージに組み込むよう要求してくるかもしれない。そして、それをきっかけにドジャースサイドがトレード交渉を打ち切る可能性もある」とも指摘した。
トレード期限まで残り3週間ほど。『ESPN』が考えるようなサプライズはあるのだろうか。
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