
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が20日(日本時間21日)、本拠地でのレンジャーズ戦に「3番右翼」で先発出場。8回の第4打席で今季16号となる2ランを放ち、ア・リーグ単独トップに浮上した。メジャー全体でもドジャースの大谷翔平投手、フィリーズのカイル・シュワーバー外野手に1本差に迫った1発は、飛距離326フィート(約99.4メートル)で、これは自身最短記録。ぎりぎりスタンドに運び、チームの勝利(5-2)に貢献した。
◆【実際の映像】ジャッジが放ったキャリア“最短飛距離”の本塁打が話題 MLB公式も注目した右翼スタンドへのア・リーグ首位16号
■「入ってくれと願っていた」
8回無死一塁で迎えたジャッジの第4打席。レンジャーズ3番手ケーレブ・ボウシュリー投手のスライダーを合わせると、打球は右翼ポール際に飛び込んだ。ぎりぎり届いた16号は、打球速度99.8マイル(約160.6キロ)、飛距離326フィート(約99.4メートル)、角度36度を記録した。
MLB公式サイトのブライアン・ホック記者によると、この326フィートの本塁打は、ジャッジのキャリアにおける最短飛距離だという。そして、この逆方向の当たりが本塁打となるのは、ヤンキースタジアムを除くと、レッドソックスの本拠地フェンウェイパークとジャイアンツの本拠地オラクルパーク、および今季限定でレイズが本拠地として使用しているジョージ M. スタインブレナー・フィールドのわずか3球場と添えた。
ジャッジは試合後、リーグ単独トップに立つ16号本塁打について「あの場面は、ちょっと力んだ。フェンスを越えてくれと願っていたよ」とコメント。その上で「どんな形でも1本は1本。遠くに飛ぼうが、近くに飛ぼうが得点は同じだからね」と笑顔を見せた。
■指揮官「少しスライス」
ただ、アーロン・ブーン監督は「あれは行ったなと思ったよ。打球の方向を見ていてそう感じた。(ギリギリの着弾となったのは)たぶん、少しスライスしたんだろうね。風がファウル方向に押したのかもしれない。あそこは風が強いから。ただ、十分に捉えたように見えたし、本塁打になると思っていた」と明かした。
ジャッジはこの試合を終えて打率.403、16本塁打、43打点とリーグ3冠をキープ。そのほか、出塁率、長打率、OPS、安打、塁打などでもトップの成績を誇っている。メジャー全体で見ると、打率はもちろん1位で、43打点はカブスの鈴木誠也外野手とともにトップタイ。そして、ジャッジが大谷の後塵を拝しているのは、本塁打と盗塁、得点という状況になっている。
大谷vs.ジャッジというリーグの垣根を超えた最高峰の戦いは、今季も注目の的となりそうだ。
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Aaron Judge sneaks one out to the short porch! 👨⚖️ pic.twitter.com/VO7EquOSay
— MLB (@MLB) May 21, 2025