
総合格闘家の久保優太は11日、自身のYouTubeチャンネルを更新。4日に東京ドームで開催された「RIZIN男祭り」で格闘技復帰を果たした朝倉未来へのリスペクトと、格闘技界の今後について言及した。
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■朝倉未来をリスペクト「僕にないものを持っている」
試合を現地観戦した久保は「鈴木選手は立つの上手ですけど(朝倉がトップキープしてからは)全然立てなかった」とし、自身の行った勝敗予想の通り、朝倉の“圧力”と“トップキープ力”を絶賛。それらが強いことで、相手選手は警戒すべき点が増えるため打撃戦が優位になると主張し、「昔の未来選手を取り戻していた」と見た。
さらに東京ドームの雰囲気について「盛り上がりがすごかった。異様なんですよ……」と感慨深げに話すと、朝倉の復帰戦に対するファンの想いが歓声や反応から伝わったとし「未来選手はやっぱりカリスマだし、僕にないものを持っているなと改めて感じた。今回復活することで格闘技界がこれからどうなるか」と期待感も述べた。
久保自身も朝倉と同じフェザー級でラジャブアリ・シェイドゥラエフに敗れるまで5連勝を挙げており、当時王者だった鈴木とのタイトル戦を見据えて、癖や傾向を分析してきた。そのため対戦相手が鈴木に決まると、自身が分析した資料を朝倉に渡したという。
■「格闘技界の可能性を感じた」
「参考になったかは分からないけど、僕もサウスポーなので」。そう言う久保だが、朝倉の復帰戦にかける想いはひと塩だったようで、「朝倉未来選手に勝ってほしかった。一緒に練習してるからだけじゃなく、業界として」と格闘技界のためにも朝倉の勝利を応援していたと語った。
試合を終えて、「あの会場の一体感で、未来選手が完全復活することによって、格闘技界がより発展するという未来を感じた。格闘技界の可能性を感じた」と期待通りの朝倉の勝利に喜びと安心を語った。
元K−1世界王者の久保は、朝倉と平本蓮の再戦が決まった際に“平本対策”のパートナーとして共闘関係を結んだ。平本の負傷で試合が流れた後も、朝倉からの声掛けで定期的にJTTでのスパーリングに参加していたという。
久保が望んだ朝倉の復活劇で、朝倉未来の“新章”突入となるのか。朝倉自身は7月の「超RIZIN」の参戦と、今までに敗れた選手とのリベンジマッチに意欲を燃やしているが果たしていつ、どのようなマッチメイクとなるのか。激動のフェザー級戦線からますます目が離せない。
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