
格闘技団体「RIZIN」は9日、東京ドームシティアトラクションズで会見を開き、5月4日に東京ドームで開催する「RIZIN男祭り」の朝倉未来の対戦相手を前フェザー級王者の鈴木千裕と発表した。
会見後に榊原信行CEOは自身のXを更新。「奇跡的にとてつもない熱を帯びた超ド級のマッチアップが実現しました!」とビッグカードの決定を報告し、カード決定の舞台裏を明かした。
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■「千裕自らが私のもとへ志願して来ました!」
鈴木は当初朝倉の対戦相手だった平本蓮の欠場を受け、対戦相手候補に浮上。しかし、3月30日に香川県で開催された「RIZIN.50」でカルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)と対戦し、両者流血の死闘の末判定負けしたことで、5月のマッチメイクは難しいと見られていた。
しかし、榊原CEOによると「(鈴木は)ダウトベックとの激闘で、心身共に試合ができる状態にならないだろうと思っていましたが、先週末『この1週間で心も身体も完全にリカバーできた。5/4東京ドームで未来と闘います!』と千裕自らが私のもとへ志願して来ました!」とRIZINからのオファーでなく、鈴木からの申し出があったことを明かした。
そして、「もちろんその千裕の対戦要求に対して、未来は快諾。結果、風雲急を告げていたRIZIN男祭りにて、奇跡的にとてつもない熱を帯びた超ド級のマッチアップが実現しました!」とカード実現の経緯をつづった。
前フェザー級王者の鈴木はRIZIN戦績12戦9勝(4KO、一本勝ち1)3敗。昨年の大晦日大会でクレベル・コイケに判定負けをし王座陥落。3月のダウトベック戦に続き、朝倉戦で3大会連続出場となる。
榊原CEOは「RIZIN10周年を記念するRIZIN男祭りで闘うこととなった未来と千裕。突如実現したこの二人の男の闘いは、まさに宿命であったのかもしれません」とビッグマッチへの期待を煽っている。
朝倉の宣言通り、前王者に「挑戦する」かたちとなる復帰戦。「血だらけになることでしょう」と予見した試合の行方から目が離せない。
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