
オリオールズの菅野智之投手が14日(日本時間15日)、ツインズ戦に先発した。オープン戦4度目となる登板は、4回1死まで投げて1安打無失点、1四球4奪三振という内容。これでオープン戦4試合すべて無失点に抑え、防御率はいまだ0.00となっている。地元メディア『masn』などが伝えている。
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■2度のスタンディングオベーション
菅野は初回からテンポ良く、ストライク先行の投球。3回1死まで7者連続凡退に封じた。8番マイク・フォード内野手に四球を与え、初めて出塁を許したが、後続を連続三振に仕留めて切り抜けた。4回1死からツインズ3番クリスチャン・バスケス捕手に初安打を浴びると、ここで降板した。
この日は初めて中4日でのマウンドとなったが、安定感は変わらず。64球を投げてストライク率は63%を記録。さらにオープン戦最速となる94マイル(約151キロ)もマークした。
これで今春のオープン戦は、計4試合(10回1/3)投げて5安打無失点、3四球11奪三振となり、防御率0.00を継続している。ファンも菅野にすっかり魅了されているようで、ベンチに下がる時に加え、クラブハウスに引き上げる際にもスタンディングオベーションが贈られた。
■64球で降板も「もっと投げられる」
『masn』によると菅野は試合後、「試合を重ねるにつれて、ボールをうまく操れるようになってきた」と語り、手応えを感じている様子。さらに「自信はかなりついてきたが、それ以上に捕手とのコミュニケーションが良くなってきたことが大きい」とし、バッテリー間の意思疎通が向上していることをうかがわせた。
この日ブランドン・ハイド監督は64球で降板を命じたが、菅野は「もっと投げることもできたが、そこはチームの判断。私は指示に従うだけ」とし、スタミナに問題はないと強調した。
同メディアは菅野の投球を評価し、「(契約総額)1年1300万ドルの価値は十分にある」とした上で、「彼はファンが求めていたエースなのかもしれない」と称賛した。
指揮官は、開幕投手に指名したザック・エフリン以外のローテーションを発表していない。菅野は5番手と見られ、3月31日(同4月1日)の本拠地レッドソックス戦での先発が濃厚となっている。ただ、先発ローテの一角グレイソン・ロドリゲスが肘痛を訴えており、変更の可能性もある。
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