
ドジャースは11日(日本時間12日)、デーブ・ロバーツ監督との契約延長を発表した。米複数メディアの情報によると、契約は2029年までの4年間で総額3240万ドル(約47億7000万円)。平均年俸810万ドル(約11億9000万円)は、監督としてメジャー史上最高額になるとのこと。
『The Athletic』は同日、「デーブ・ロバーツはドジャースの偉大な監督たちの中でどの位置にいるのか?」と題した記事を公開。かつてドジャースを率いた名将、ウォルター・アルストン氏とトミー・ラソーダ氏の名前を挙げて実績を比較した。在任9年間で2度のワールドシリーズ制覇を誇るロバーツ監督は、球団史上最高の指揮官と呼べるのか。
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■アルストン、ラソーダ両氏との違いに言及
『The Athletic』は、アルストン氏とラソーダ氏の実績を振り返ると、ロバーツ監督との違いに言及。アルストン氏はブルックリン時代の1954年からドジャースの指揮を執り、76年までに4度の世界一を経験したが「ポストシーズンの仕組みは単純な時代だった」とした。
野茂英雄氏の恩師としても知られるラソーダ氏は、1976年から96年の間に通算1599勝を挙げ、勝率.526で4度のリーグ優勝と2度の世界一を達成した。一方のロバーツ監督は、直近9年間で歴代最高の「勝率.627」を記録。4度のリーグ優勝と2度の世界一を掴んでいる。
同記事は、「ロバーツはレギュラーシーズンでラソーダ以上の成功を収めており、現代のアルストンだ」と高く評価。「ロバーツの実績は確固たるものとなり、彼を疑う声はほぼ沈黙した。ドジャースの輝かしい歴史には優れた監督たちが名を連ねてきたが、彼は今、その中から抜きん出る機会を得ている」と称賛。新たな契約を手にし、揺るぎない名将の座を掴んだと締めくくった。
球団史上初の連覇を狙うドジャースは、12日(同13日)にアリゾナ州グレンデールのキャンプ地を発つ予定。最高の指揮官が率いる最高のスーパースター軍団が、いよいよ来日する。
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